全行程でのトータル燃費は17.4km/L!
最後に燃費についてです。
今回の総走行距離は1144.2km、うち一般道走行距離が200.7km(高速道路走行割合82.5%)。一般道には市街地だけでなくアップダウンの激しいワインディングなども含みます。そんな全行程でのトータル燃費は17.4km/L!
WLTCモード燃費が18.7km/Lなので、達成率は93%です。使用した軽油の量は計算上65.75リットル。CX-30の4WD車の燃料タンクの容量は48リットルのため、満タンスタートでおよそ835kmを走破できることになります。
今回も京都で1度給油をしただけで旅を終えることができました。航続距離が長いクルマであれば、休憩したくないタイミングでSA・PAに寄る、慣れない土地でガソリンスタンドを探す、なんていうシチュエーションが減り、ストレスの少ない長距離ドライブが可能に。
資源エネルギー庁の石油製品小売市況調査によると、このツーリングを行う直前の2023年11月6日の軽油全国平均価格はリッターあたり153円(レギュラーガソリンはリッターあたり173円)。
これを使用した軽油の量にかけると、今回の燃料代は1万59円ということになります。かなり安く済んだ印象!
燃料代が抑えられるのはもちろんですが、じつは軽油にはもうひとつ大きなメリットがあります。それはガソリンと比べて安全性が高く、運搬・保管がしやすいこと。この特性は災害時に大いに役立ちます。
乗用車でガソリンを運ぶ場合は消防法令により、性能試験確認を受けた22リットル以下の金属製の携行缶を使用することが義務付けられています。対して軽油は、基準を満たした容器を使えばポリタンクで30リットル、ガソリン携行缶を使えば60リットル、そしてドラム缶なら250リットルまでの積載が可能。ディーゼルモデルは軽油を携行することで、活動範囲・期間を大幅に増やすことができるのです。
いつどこでどのような災害が起こるかわからない昨今。CX-30のディーゼルモデルはおしゃれで扱いやすいモデルですが、いざという時に頼りになることがわかります。さらに今回の試乗車は4WDなので、なおさら頼もしいですよね。
今後、クルマの中心はEVになっていくことが予想されます。ですが、その過渡期と言えるいま、ディーゼルモデルという選択肢は大いにアリだと感じました。購入検討の際は言わずもがなディーゼルの名手、マツダが視野に入ってくることでしょう。