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クラウンセダンは海外勢のガチライバル多し! 海外メーカーからすれば日本市場はまだまだ開拓の余地アリだった (1/2ページ)

クラウンセダンは海外勢のガチライバル多し! 海外メーカーからすれば日本市場はまだまだ開拓の余地アリだった

この記事をまとめると

■トヨタ・クラウンセダンの詳細がエステートと同じタイミングで発表された

■クラウンは海外のミドルセダンをライバル視した価格やボディサイズとなる

■海外ブランドは日本市場にはまだまだ開拓の余地があるとし、積極的な販売網を構築中だ

クラウン セダンはガチンコライバル多し

 トヨタ・クラウンクロスオーバー、クラウンスポーツに続きクラウンセダンが発表された。FCEV(燃料電池車)のほかに、2.5リッターエンジンベースのHEV(ハイブリッド車)もラインアップされ、こちらの車両価格は730万円(FCEVより100万円安い)となる。ちなみに先代クラウンが改良を行った2020年11月時の価格をみると、最高値で739万3000円となっている。

 HEVがラインアップされた背景のひとつとして、ハイヤーや役員車などのフリート販売を意識したものがあると考えられる。最近、都内を走るハイヤーを見ていると、BMW i7あたりも目立つので、730万円という価格設定は目立って高いともいえないだろう。

 最近のタクシーでは「プレミアムタクシー」といったものが用意されることもあるが、こちらはアルファードがフォローしており、ハイブリッドZでも620万円であるし、2024年になるとバリエーション追加があり、フリートユース向けの廉価グレードも用意されるとの話もある。タクシーニーズはアルファードで足りるとの判断があるようにクラウン(セダン)のラインアップから感じる。

 ただし、730万円という価格設定を、同軸上のライバルともいえるBMW5シリーズと比較すると、523iではマイルドハイブリッドユニット搭載となるものの、798万円となり、クラウンセダンのHEVを射程距離内に置いているようにも見える。

 さらに、今後はクラウンセダンを脅かすかもしれない存在がいる。それが中国BYD(比亜迪汽車)のSEALである。SEALは4ドアセダンとなり、日本市場でも間もなく正式発売される予定。日本と同じ右ハンドルとなるタイではすでに売られており、RWD(後輪駆動)の上級グレードで144万9000バーツ(約682万円)となっている。タイでのテスラ・モデル3のRWD(後輪駆動)車が159万9000バーツ(約753万円)なので、タイでは十分購入比較できる範囲となっている。

 ちなみにタイにおけるトヨタ・カムリのガソリン廉価グレードで147万5000バーツ(約695万円)、同ハイブリッド車の廉価グレードで165万9000バーツ(約781万円)となっている。日本におけるテスラ・モデル3 RWDの価格は524万6000円となっているので、SEALの価格はこれを意識した価格設定になるのではないかと考えられる。

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