前代未聞の人気車の受注取り消しで現場は大混乱
本稿執筆時点では未確認情報となるが、今後、車両キャンセルを申し出た人には「見舞金」のようなものを、車種変更する人には支払い増分の一部負担が行われるのではないかとの話も出ているようであった。ただし、全体で見れば対象台数はかなり多いので、1件当たりは数万円程度になるのではないかとも噂された。
本稿執筆時点では、ルーミーの納車予定時期が2024年2月以降となっているだけで、いわゆるコンパクトハッチバック車はほぼ新規受注停止となっているようである。そのルーミーは、予定で行けばそろそろフルモデルチェンジしていたのではないかとも言われていたが、ライズの不正問題によりフルモデルチェンジが遅れているともいわれている。
「次期型ルーミーでは、ライズ同様にHEVが設定されることに販売現場では期待していました。ルーミーも大ヒットモデルですが、ライバルのスズキ・ソリオにはHEVがあり、比較検討されるとソリオに注文を持っていかれることも目立つので、ルーミーの今後について(次期型ではHEVの設定がなくなるのではないか)不安視する声も販売現場では目立ちます」(事情通)。
ライズは、トヨタ車のなかでも『トヨタ・ファースト』と表現できる、トヨタ車(正確にはダイハツからのOEM車だが)を初めて乗るといったユーザーも目立つモデルと認識している。そのなかで、やむを得なかったのかもしれないが、受注取り消しというものを経験してしまい、トヨタ以外の新車へ購入車種を変更された場合、次に再びトヨタ車の購入を検討してもらうということはあまり期待できないだろう。
ロッキーも含め、ガチンコでライバルと呼べるモデルも存在しなく、とくにライズはヒットモデルだっただけに、販売現場の落胆も大きいようだ。