6代目クラウンまでは今のヤリスよりも幅が狭かった!! 安全面から「軽自動車」も「5ナンバー」もサイズを見直すべき (2/2ページ)

広くて快適で安全になったコンパクトカー

 コロナ禍前に南カリフォルニアを訪れたときに、サンディエゴまで足を延ばし、メキシコ側の国境の街ティファナへ行ったときに、国境から中心部まで日産ツル(7代目日産サニー/5ナンバーサイズ)のタクシーに乗る機会があった。乗り込むときにドアが薄いことに驚いてしまったことを覚えている。

メキシコ市内を走行する日産ツルのタクシー

 そんなことを言っていると、いまの5ナンバーサイズのコンパクトカーは危険なのかという話にもなってしまうが、昭和のコンパクトカーの名車のひとつでもある2代目トヨタ・スターレット(KP61)では、全長3680×全幅1525×全高1380mmだったので、いまどきの軽自動車に限りなく近い数値となっていた。

トヨタ・スターレット(KP61)のフロントスタイリング

 5ナンバーサイズ内で限られた範囲となるが、いまのコンパクトハッチバックもしっかりサイズアップして衝突安全性能向上も図られている。

 あくまで私見となるが、現状では軽自動車規格や5ナンバーサイズでは、そろそろ衝突安全性能の向上などは限界に近付いているようにも見える。ちなみに5ナンバーコンパクトハッチバックのいくつかは、海外仕様についてはすでに3ナンバーサイズとなっている。

 軽自動車規格は韓国の軽自動車規格(日本の規格よりざっくりひとまわり大きい)ぐらいまでサイズアップしてもいいのではないかと考えるが、そうなると5ナンバーサイズのコンパクトカーにあまりにも近くなりすぎるので、今度は5ナンバーサイズの規格アップ、もしくは5ナンバー車の諸税や保険料を軽自動車並みに引き下げるなどして、時節に合わせたクルマのカテゴリーの刷新を図るべき時期に来ていると言えるのかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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