モーターショーからモビリティショーに改名しただけのことはある! クルマ「じゃない」出展物を探索したらヤバいぐらい面白かった (2/2ページ)

ここでしかできない貴重な体験も数多く用意されていた

 JMSでは子ども限定のプログラムも充実。とくに、フェアレディZファンの大人なら、「子どもになって体験がしたい!!」と思わせてくれたのが、Out of KidZania in JMS 2023コーナーの日本モデラー協会のクレイモデラー体験だ。フェアレディZを模したボディ左半分がクレイ状になっていて、そこに粘土を伸ばし、専用器具で削っていけるという3歳以上の未就学児向けのプログラムである。未来のカーモデラーがここから育つかも知れない……。

Out of KidZania in JMS 2023コーナー 日本モデラー協会

 電車好きの子ども連れなら、水素で走るJR東日本の燃料電池ハイブリット鉄道車両の「HYBARI」の展示を見ないわけにはいかないだろう。なにしろ、2号車の本物が1両、展示されているのだ。鉄道車両もまた、モビリティなのである。

 三菱自動車がモビリティショーでアンヴェールしたのが、デリカD:5の未来を占う「D:Xコンセプト」。まるで月面車のような、4代目デリカスペースギヤを彷彿させるルックスが強烈なのだが、なんとトヨタのブースにはホンモノの月面モビリティのルナクルーザーが展示されていた。

ジャパンモビリティショー 月面探査車両

 しかも、公式アプリ「推しモビ」からの予約で実際に乗り込み、月面での操縦感覚を味わうこともできるというのだから、わくわくが止まらなかった!! スーパーカーを運転することより、実現が難しい体験である。

 と、JMSのクルマ以外の出展物についていくつか紹介してきたが、ベストランキングを挙げるとしたら、1位トヨタのルナクルーザー体験、2位ホンダのホンダジェット搭乗体験、3位トヨタ車体のアルファードの内装をデカくしたギガンティックモデル体験。4位は空飛ぶクルマeVTOL (ホンダ、スバルなど)、5位はJR東日本の燃料電池ハイブリット鉄道車両「HYBARI」……ということになるだろうか。

ホンダジェットの内部

 いずれにしても、これまでのクルマメインの「モーターショー」ではありえなかった展示、体験が、モビリティショーとなって可能になったのである。筆者が知りえる”クルマ以外”の出展物で大いに注目した情報、発見は以上だが、ジャパンモビリティショーの会場では、さらなるユニークさがあり、未来感に溢れた、これまで見たこともないような展示、体験があちこちにちりばめられていた。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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