この記事をまとめると
■2007年から免許証にはICチップが埋め込まれている
■ICカード免許証は偽造防止のための施策だが、透かすとICチップの形や数が人によって異なるのがわかる
■もしICチップが読み取れない場合には有料で再発行になるので取り扱いに要注意
ICチップの数や形は免許センターごとに異なる
伸び悩むマイナンバーカードの普及促進のために、健康保険証だけでなく運転免許証との一体化も検討という迷惑なニュースが流れているが、その運転免許証も2007年からICチップ入りが導入されている。
警視庁では、ICカード免許証の導入理由とメリットについて、「ICカード免許証は、偽変造免許証の作成が極めて困難であり、不正使用を防止できます。また、本籍はプライバシー保護のため、表面から削除されました」と説明しているが、じつはこのICカード免許証、明るいところで透かしてみると、ICチップの形や数が人によって異なることが分かっている。
運転履歴? キャリア? 違反件数? 一体何を基準にICチップの違いが生じているのだろう?
調べてみると、ドライバー側の問題ではなく、免許センター側の事情だということが分かった。
どういうことかというと、ICカード免許証を作成する企業は入札によって決められていて、複数の企業が参入している。そのため、製造時期や都道府県によって製造業者が異なり、結果としてICチップの数や形、大きさが違うものがいくつかあるということらしい。
当然のことだが、製造業者が違っても、免許証全体のデザインや形、サイズは同じで、ICチップの大きさや数が違っても、機能的には同じものになっているので、ドライバー側が気にしたり警戒(?)したりする必要はないのでご安心を。
心配があるとすれば、ICの破損や損傷。
ICカード免許証には、ICチップが埋め込まれているので、水没させたり、折り曲げたり、ねじったり、重たい物を載せたり、衝撃を与えたりすると、ICが正常に作動しなくなる場合がある。
ICが壊れたとしても、免許証の表面に書かれている各種情報が読み取れれば、運転するうえでは差し支えないが、再発行は有料なので取り扱いは丁寧に。
保管場所も
・高温になる場所
・直射日光の当たる場所
・水分、湿気の多い場所
・磁気の強い場所
はNGなので、クルマのグローブボックスのなかに免許証を入れっぱなしにしていると、夏場の暑さでICチップが正常に働かなくなる可能性もあるので気をつけよう。