この記事をまとめると
■国内の新車販売においてはいまだに「年単位」の納期を要しているモデルがある
■オプションを決める前に車両の注文をしたほうが納期は短くなる
■オプションの選択次第で納期が変わることもある
メーカーオプションの内容でも納期が変わる!
最近の国内新車販売統計をみると、昨年あたりに比べれば部品調達難航などによる生産及び納期遅延も改善傾向が目立っているが、それでも完全復調といったレベルにもなっていない。人気モデルのなかにはまだ、「年単位」で納車まで待つモデルがあるのも現状である。
販売現場のセールススタッフに聞くと、「悩む前にまず注文を入れて欲しい」と話してくれる。高額な買い物なので、じっくり検討したいという気持ちはあるだろうが、ディーラーの多くでは、納車まで時間のかかるモデルについては注文のキャンセルにも柔軟に対応してもらえるところも多いので、予算的なメドがついたらまず注文を入れ、納期を可能な限り早める努力は大切かもしれない。
その際に、メーカーオプションはある程度確定して注文書に入れ込む必要はあるだろう。ただし、これも納車時期をさらに長引かせるものが入っていれば、セールススタッフから「これを外してみてはどうですか」などと、納車待ちしている間にアドバイスされることもあるそうだ。
ディーラーオプションについては、あとで欲しくなったときには、ディーラーで後付け可能なので、発注時にはとりあえずとして、フロアマットなど必要最低限のものを注文書に入れておけばいいだろう。
日本では若者を中心に、ジープ・ラングラーの人気がかなり高く、本国アメリカに次いで売れているのが日本市場などともいわれている。世界的に新車の納期遅延が問題になっていたころに販売現場を訪れると、納車までかなり待つことになっていた。
取り扱いディーラーで話を聞くと、「ジープはアクセサリーの種類が非常に多いです。発注時にどれにしようか迷うお客様も多いですが、悩んでいるうちにもほかのお客様からの受注は入ってきますから、『アクセサリーは納車近くまでの間に確定していただくとして、まず車両の注文をいれてください』と、ご案内しております」との話を聞いた。
ジープだけでなく、日本車でも車両のほかにアクセサリーカタログが用意されるほど、アクセサリーは多くなっている。必要最低限のものしか装着しないという人もいれば、いろいろなアクセサリーで愛車をドレスアップしたいという人も多いだろう。
アメリカでは標準装備となるフロアマットでも数種類あるのが当たり前なので、選ぶのに迷って当たり前である。そうやって、車種選びにはじまり「どれにしようかな」と悩むのも新車購入の楽しみのひとつ。
ただ現状ではまだまだ長期間待つモデルは減ってきているものの、全般的にも時間のかかる傾向が目立っているので、とりあえず車両を発注して、アクセサリー選びをしながら納車を待つというのもいいかもしれない。