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車検が残ってても「前倒し」で受けることが可能! 「悪用」もあるのにそもそも何のための制度? (1/2ページ)

車検が残ってても「前倒し」で受けることが可能! 「悪用」もあるのにそもそも何のための制度?

この記事をまとめると

■日本の公道を走行するには車検が必要

■車検は期限が残っていても好きなタイミングで前倒しで受けることができる

■こうした制度を悪用する例もある

普通の人にとって車検の前倒しは損しかない!

 クルマに乗っていると楽しいことしか頭に浮かばないものかと思っていましたが、やはりクルマ好きのなかにも心配性な方は少なからずいるようです。高速道路をかっ飛ばしている最中にバーストしたらどうしようとか、渋滞にはまった際には水温や油温が気になってドライブどころではない、あるいは車検が切れたのに気付かず乗り続けてしまったら手が後ろにまわってしまうのではないか、などなど数え上げたらキリがありません。もっとも、たいていの心配事には解決策があるもの。むしろ、気にするほうがおかしいことすらあるのです。

 たとえば、車検が失効してしまったクルマに乗り続けたら、たしかに道交法違反になるのですが手が後ろにまわる=逮捕にいたることはレアケース。30万円以下の罰金、および免停30日と厳しい罰こそ待っていますが、少なくともブタ箱には入りませんのでご安心を。

 それでも不安で仕方がない、できることなら早めに車検を受けて夜はぐっすり眠りたいのだ! いるんですよね、こういう心配性というか用意周到というか、慎重なタイプ。ですが、ざっくばらんに言って車検の前倒しはさほど意味がないばかりか、損することだってあるのです。

 そもそも、車検は満了日の1カ月前からの期間中に更新するのがデフォルトかと。心配性はこの1カ月がウズウズしちゃうのでしょうが、じつは1カ月より前だって車検を更新することは可能となっています。むしろ、いつだって、何回だって車検は受けていいことになっていますからね。

 とはいえ、満了1カ月より前に受けたとすると更新した日から起算して満了日が設定されるので、残っている車検の有効期間が無駄になるばかりか、税金や保険料まで無駄になり、心配を打ち消す代金としてはいささか高くつくわけです。

 それでも不安で仕方がない、という方にはふたつの処方箋があります。まずは、「指定整備工場」なら満了日の45日前から車検を受付けるシステムがあり、保安基準適合標章というのを出してもらえばいいのです。で、この標章がもつ2週間の有効期間内に運輸局に提出すればなんの無駄もなく車検の取得が可能。あくまで、1カ月前に海外出張やら入院やら都合がつかない人向けではありますが、できないことはないというソリューション。もうひとつの処方箋は、悪いこた言わないのでカウンセラーにでも診てもらうのが吉って感じ。

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