まだまだ冬じゃないし……は甘い! クルマの冬支度を「いまやるべき」理由と実施したい項目5つ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマの冬支度はいまからやるのがベスト

■スタッドレスタイヤの購入もいまのほうが安い

■作業自体も暖かいうちに実施するほうがラク

コストの面でも早めの作業が吉!

 11月の頭になってもまだ暑い日が残っていて、例年より夏の居座る時期がだいぶ長いなと感じる今日この頃です。待ってましたとばかりにドライブの計画を実行している人も多いと思われますが、そうこうしているうちに寒い冬はすぐやって来ます。じきにカー用品店やタイヤショップ、あるいはガソリンスタンドの店頭で冬の準備のキャンペーンが行われることと思いますが、冬が迫るほどにタイヤ交換などの作業は混み合い、需要が高まれば、お得に購入できるタイミングを逃してしまいます。

 ここでは、冬を感じる少し前のこの時期に、先まわりしてやっておいたほうが良いこと5選を紹介していきたいと思います。

その1:冬用タイヤの準備

 冬といえば、真っ先に浮かぶのが「スタッドレスタイヤ」の準備と交換のタイミングについてでしょう。ディーラーやいつもの店にお任せしている人なら店が準備を進めてくれていると思いますが、できるだけ安く準備を済ませたいと思っている人にとっては、タイヤの価格が上がる前のこの時期が動くタイミングと言えるでしょう。

タイヤ交換のイメージ写真

 タイヤを買ったあとで「あ、置き場が……」という事態は避けねばなりませんので、まずはスタッドレスタイヤの置き場の確保が第一優先です。倉庫や軒下を片付けるにしても、寒い時期よりいま済ませるほうが負担も少ないと思います。ディーラーやタイヤショップなどで行っている保管&交換サービスに関しても、早めの予約を行って、日時の確保をしておいたほうがいいでしょう。

 スタッドレスタイヤの価格の推移は、オフシーズンの春〜夏の間は高くも安くもないラインで落ち着き、新商品が投入される9月くらいに一度底値の時期を迎えます。そしてシーズン直前の11月〜12月にかけて上昇し、春の始まる3月に向けてゆるく下がる傾向のようです。雪が降ってから買いに走るのがもっとも高い買い物をすることになりますので、そうならないために、今の段階で出来るだけ安く購入するなら、なるべく早く動くのが得策となります。

カー用品店のタイヤ売り場

 何割かの人は、ホイールもセットで用意して、自分で交換作業を出来るようにしていると思いますが、ホイールの価格も、ボーナス時期や年末商戦のある年末に向けて価格が上がることが予想されますので、こちらも早めに入手したほうがいいと言えるでしょう。

その2:防錆処理(コーティング、タッチアップなど)

 寒冷地でクルマを運行する頻度が高い場合は、錆を防ぐ対策も重要です。山間部や坂が多い地域では、凍結時のスリップ防止のために、融雪剤である「塩カル(塩化カルシウム)」を散布する場合があります。この塩カルは錆を誘発するため、クルマのボディや足まわりにとっては大敵なのです。また、雪自体も水より車体に残る時間が長いために錆のリスクは高まります。

除雪された高速道路のイメージ写真

 この錆をできるだけ遠ざける方法として、錆を防ぐ塗膜を作ってしまう「防錆コーティング」があります。コーティングの方法は、自分で行えるお手軽な方法から、専門の業者に依頼する本格的なものまであります。これについては使用する環境や、走る頻度などを考えて選ぶといいでしょう。

ボディ下部に防錆コーティングを施した写真

 作業する時期ですが、霜の発生や雪が降り出す前に済ませるのが必須でしょう。寒いなかでの作業はしんどいですし、水分がある状態でコーティングをしてしまうと水分を閉じ込めてしまうため、逆効果になることもあります。

 お手軽なものとしては、缶スプレータイプのものがあります。外装の傷が入った箇所などにそのまま吹ける透明なタイプがもっともお手軽ですが、耐久性は高くありません。アンダーコートや錆置換剤は塗膜も厚く持久力があるので、フロアや足まわりに使います。

スプレータイプのもので防錆コーティングをしている写真

 ハードな地域で使う車両には専門のコーティングが良いでしょう。費用は多くかかりますが、業者によって保証が付くサービスもあるので、耐久力と防錆効果はスプレーとは段違いだと思います。こちらも、依頼が殺到する時期より前に済ませておくのがスムースでしょう。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

新着情報