日本組み立てによるEVバスがやがて誕生する
一方で、ボディはステンレススチールの骨格構造で、ボディ表面には高強度のカーボンファイバーパネルを用い、耐久性と軽さを両立させている。シートなど内装インテリアは欧州のバスメーカーから仕入れるなど、居住性や快適性のレベルも高い。
いわばEVモーターズ・ジャパンは、DX・GX(デジタルトランスフォーメーション・グリーントランスフォーメーション)を機に、制御系オペレーターからメーカーへと実際に移行した会社だ。しかもこの路線バスの納品が始まって、EVバス製造事業が軌道に乗り始めたいま、組み立て工場を北九州にも移すことが決定しており、バッテリーや内装コンポーネントは引き続き中国や欧州のものを用いるが、日本組み立てによるEVバスがやがて誕生するという。
乗り込んでみて驚くのは、低床設計ゆえの乗降性の良さ、そして車内の通路が広々としている点だ。
また、運転席まわりでは、ディーゼルバスより明らかにタッチスクリーン化またはモニター化が進んだため、操作系インターフェイスがスッキリしている。ワンペダルドライブも可能だそうで、当初はプロの運転手たちの評判はあまりよくなかったが、慣れてくるとワンペダルが断然、楽でいいと評判だそうだ。
ちなみにすでに納車された大阪メトログループ仕様は、万博会場の建設現場で働く工事関係者を運んでいるという。2025年まで待てない人こそ、東7ホールでひと足先に体験してみては?