この記事をまとめると
■ロサンゼルスからリッジクレストという街を目指してドライブをした
■通行止めになっている区間があり、砂漠をひたすら走らされるというこれまでにない経験をした
■アメリカ人は峠道を走るのがあまり得意ではないみたいだ
恒例のアメリカ旅行で波乱含みのドライブ体験
若いころから毎年、9月中旬あたりから10日間ほど、南カリフォルニアとその周辺をレンタカーでドライブ旅行をしてきた。そして昨年からは、ミシガン州・デトロイトで開催される「北米国際オートショー(通称デトロイトショー)」の取材をしたあとはロサンゼルスを訪れている。今年は12日間、アメリカに滞在した。
前半のメインイベントは砂漠ドライブだ。ロサンゼルス空港から遠まわりしてラスベガスへ向かう。I-15~ネバダ州道160号線~ネバダ州道372号線~カリフォニア州道178号線~カリフォルニア州道127号線というルートからデスバレージャンクションでデスバレー内に入り、バッドウォーター(塩湖)に向かう予定であった。

しかし、途中から対向車も含め1台もクルマとすれ違うことがなかったので「おかしいなぁ」と思っていたら、まずカリフォルニア州道127号線のベーカー方面が通行止めとなっていた。さらにデスバレージャンクションへ行くと、昨年同様デスバレー内も通行止めとなっていた。

しかも、ハリケーンのときに大量に降った雨が砂漠のあちこちで水たまりとして残っていることもあるのか、例年になく羽根を持った昆虫が大量に発生していた。とくにデスバレージャンクションでは、スズメバチより大きいアブが大量発生しており、車外に出るのは大変危険な状況であった。
I-15号線に戻るには、一度ラスベガスまで同じ道を引き返さなければならない。グーグルマップで検索すると、カリフォルニア州道127号線をベーカー方面と反対方向に進み、再びネバダ州内に入りI-95号線からネバダ州道266号線を経てカリフォルニア州道168号線、そしてI-395号線に入るルートが案内され、なんとかリッジクレストに到着することができた。

I-395号線はかつて走ったことはあったのだが、今回はまったく走ったことのない区間がしばらく続き、ようやく見たことのある風景が見えたときにはホッとした。
筆者はそれこそ走るクルマも少ない砂漠の一本道を走るのが大好きだが、グーグルマップ頼みでひたすら、よくわからない砂漠のなかをここまで走るのは初体験。デスバレー近くでたいして減っていないガソリンを満タンにしていたのは、何かのお告げがあったからなのかもしれない。

わかったことは、平坦でまっすぐな道路をぶっ飛ばすのはアメリカの人は得意のようだが、峠を攻めるのは苦手みたいで、日本ではそれほど運転がうまいともいえない筆者が、峠に入るとすぐに平たん路でぶっちぎられたクルマに追いついてしまった。