異常気象により非降雪地域での需要が高まっている
関東圏で人気
東北や北海道などガチの雪国のタクシー会社では、冬場はスタッドレスタイヤを導入しているところが多いそうだが、関東の非降雪圏や都市部を中心とした地域でタクシー用オールシーズンタイヤは好まれているということだ。
その理由は一般的なオールシーズンタイヤと同じで、年数回の突発的な積雪のためにスタッドレスタイヤを用意しておくのはコストや手間がかかるからというのが主な理由ではあるが、タクシー会社としては所有している台数分のタイヤの保管スペースを確保するのが大変という面もあるそうだ。
また、異常気象が最近は話題となっているが、普段雪が降らない地域でも積雪することも増えてきた。そのため、都市部でのスリップが原因となる衝突事故が社会問題となっている訳だが、こうした背景を受けて、国土交通省は2019年11月に東京都の各タクシー会社に向けて全輪冬用タイヤ装着の指示を出したのだ。こうした指示に対応するにも、冬用タイヤ規制がOKで夏場もそのまま装着できるオールシーズンタイヤは、タクシー会社にとってありがたいアイテムと言える。
そろそろ冬の足音が聞こえてくるかもしれないが、この記事を見てオールシーズンタイヤが気になった人は、冬場にタクシーの足もとを見てみると新たな発見があるかもしれない。