この記事をまとめると
■現在はリトラクタブルヘッドライト車は安全面などを理由に姿を消した
■すでに発売されている中古モデルなら乗ることは可能
■スポーツ車が多いために中古は高額になりがちだが比較安価に入手可能なモデルを探した
1980〜90年代のスポーツカーではお約束の機能
ライトオンとライトオフで異なるフロントマスクを見せてくれるリトラクタブルヘッドライト車。しかし現在ではその複雑な機構によるコストやトラブルのリスク、万が一のときの歩行者保護の観点などから姿を消して久しい。
とはいえ現在でもすでに販売されたリトラクタブルヘッドライト車に乗ることはまったく問題がないため、いまのうちに乗っておきたいと考えている人もいることだろう。
国産リトラクタブルヘッドライト車の代表的なモデルは、初代NSXの前期型やRX-7、AE86スプリンタートレノなどのスポーツモデルが中心で、現在では高値安定となっているが、今回は比較的安価で狙えるリトラクタブルヘッドライト車をピックアップしてみたい。
ユーノス ロードスター
現在、比較的タマ数が豊富で安価な価格帯の車両も存在するその筆頭として挙げられるのは、やはりユーノス ロードスターということになるだろう。
丸型ヘッドライトを採用したリトラクタブルヘッドライトは開けたときの愛嬌も抜群で、時代を超えて愛される1台であることは言うまでもない。
状態の良いMT車では新車価格を超えるようなものも存在しているが、安いものでは50万円台から見つけることができるので、豊富な部品でコツコツ直しながら乗るのもいいかもしれない。
トヨタ MR2
日本初の量産ミッドシップ車として1984年に初代モデルが登場したMR2は、2代目モデルまでリトラクタブルヘッドライトを採用していた。
さすがに初代はクラシックカーの領域に突入し、2代目もネオクラシックカーとなりつつあるため、底値の時期はすでに過ぎてしまっているが、2代目モデルのNA車であれば60万円台くらいから中古車が存在している。貴重なミッドシップのリトラクタブルヘッドライト車として狙ってみるのも一興だ。