この記事をまとめると
■ポルシェのSUV、カイエンについて解説
■2023年4月にビッグマイナーチェンジが施された
■2023年8月にはターボEハイブリッドを追加
2023年にビッグマイナーチェンジを実施
ポルシェといえば911をはじめとするスポーツカーメーカーであることはご存じのとおり。ただ、現在同社の屋台骨を支えるのはSUVのカイエンです。
カイエンは、初代から3代目となる現行モデルまで、911ゆずりの走行性能を有していることで、ポルシェファンはもちろん多くのユーザーを獲得するに至りました。
現行モデルも歴代モデル同様に好調なセールスを実現。今年(2023年)は、ビッグマイナーチェンジやハイパフォーマンスモデルの追加など、進化が止まりません。
ターボEハイブリッド誕生
2023年8月29日、ポルシェがラインアップするSUVのカイエンに“ターボEハイブリッド”が追加されました。
ターボEハイブリッドはカイエンの最上級モデルに位置するハイパフォーマンス仕様。カイエンならびにカイエンクーペに設定されます。
同車は最高出力599馬力を発揮する4リッターV8ツインターボエンジンに、最高出力176馬力のモーターを組み合わせたハイブリッドユニットを搭載。0-100km/h加速は3.7秒、最高速295km/hを発揮するプラグインハイブリッド車となります。
プラグインハイブリッド車として気になるEV航続距離は最長82km。足まわりにアダプティブエアサスペンションが標準で装備されました。
3代目カイエンの特徴
3代目となる現行カイエンは2018年に登場。ヘッドランプやルーフラインなど、ポルシェの基幹モデル“911”と共通するデザインテーマを歴代モデル同様に採用。細かい箇所のデザイン処理が現代化されたことで話題を呼びました。
歴代モデルも高い走行性能を有していましたが、3代目は先代モデルと比べ、より軽量化に力を入れるなどスポーティな走りをさらに重視していることが特徴。SUVシリーズのフラッグシップとなるため、快適性にもこだわっています。
また、時代のニーズを踏まえて、緊急時の衝突被害軽減ブレーキをはじめとする先進安全装備も多数装備。インテリアにも最新インターフェイスを採用しました。
デビュー時のパワーユニットは3リッターV6ターボ、2.9リッターV6ツインターボ、4リッターV8ツインターボのガソリンエンジン3種類とE-ハイブリッドに搭載される3リッターV6ターボ+モーター。
カイエンターボに搭載される4リッターV8ツインターボは、最高出力550馬力を発揮し2tを超えるヘビーウエイトのボディを圧倒的……いや暴力的な加速で豪快に走らせます。筆者も試乗したことがありますが、走り屋の聖地と言われる箱根ターンパイクの登りですら法定速度を守るのが難しいほどの走行性能を有していたことが印象的でした。
また、標準ボディに加え4ドアクーペのボディを新たに追加したことも3代目の特徴です。