この記事をまとめると
■高速道路上でクルマが故障したときにはまずは非常駐車帯へと移動するべし
■非常駐車帯にたどり着けなかった場合は速やかに路肩に寄せてハンドルを左に切っておく
■発煙筒や三角停止板を置き自車位置をアピールしてガードレールの外側へと避難
高速道路上でやむをえず停車する場合の正しい対処法
クルマというのは機械である以上、故障するのは避けられない。少しでもリスクを下げるために、メンテナンスをしたり、故障してしまったときも含めていざというときのための対処方法を学んだりする。場合によっては命にもかかわるだけになおさらだ。
しかし、高速道路で気になるのが、路肩への止め方だ。まず移動が可能な場合は非常駐車帯へと移動する。路肩部分がくぼんでいて、そこに駐車できるのが非常駐車帯で、その名のとおり、緊急時以外は止めてはダメだが、逆に言えば緊急時のためのもの。よく寝ている人を見るが、これは緊急事態にはあたらず、体調がよくないときは運転してはダメという定めがあるので違反となり、普通車で違反点数2点、反則金1万2000円となる。また、高速バスのバス停も同様の扱いになるので注意したい。
非常駐車帯は高速道路上にだいたい500mおきに設置されていて、トンネル内でも750mおきぐらいにあるので、その場でエンジンが停止してしまうようなトラブルでなければなんとか辿り着くことができる可能性は高い。
もしたどり着けなかった場合は、速やかに路肩に寄せてハンドルを左に切る。これは他車が追突した場合、本線に飛び出さないようにするため。さらにハザードランプを点けて、発煙筒や三角停止板を置いて可能な限り自車位置を他車にアピールするのが鉄則。まさかに備えて、発煙筒の期限を確認したり、三角停止板を車載しておくようにするのは日頃から行なっておきたい。とくに三角停止板は車載が義務ではないので、クルマを買ったときに必ず付いてくるものではないので注意が必要だ。
そして、車内にとどまらないのも鉄則だ。救援が来るまでの暇つぶしか、車内でスマホをいじっているのをよく見かけるが、他車の衝突も考えられるだけに、ガードレールの外側へと避難。この際、クルマからできるだけ離れてつつ、後方にいるのがポイントで、前だと他車衝突の被害を受けやすくなって二次災害につながりかねない。
とにかく高速道路に限らず、交通量の多い道路上で止まるということは他車が突っ込んでくる可能性があることは頭に入れておきたい。