BYDドルフィンがかなりヤバい! ライバルと比べると割安感ハンパなし!! (2/2ページ)

ライバル車種との価格差を見比べてみた

 そして9月20日には、BYDはさらにコンパクトなドルフィンも発売した。標準仕様の価格は363万円だ。全長が4290mm、全幅は1770mmになるSUV風のボディに、総電力量が44.9kWhの駆動用リチウムイオン電池を搭載して、1回の充電によりWLTCモードで400kmを走行できる。装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキ、車間距離を自動制御できるクルーズコントロール、カーナビなどを標準装着した。

BYD ドルフィン

 ドルフィンに交付される経済産業省による補助金は65万円だから、この金額を車両本体の363万円から差し引くと、実質298万円で手に入る。電気自動車としては安い。

 リーフでもっとも安価な(X)は、40kWhのリチウムイオン電池を搭載して、1回の充電で322kmを走行できる。運転支援機能などはオプションで、価格は408万1000円だ。経済産業省による補助金は78万円で、これを差し引いた金額は約330万円になる。リーフ(X)では運転支援機能などがオプション設定だから、ドルフィンは実質価格が30万円少々安く、なおかつ装備も充実する。

日産リーフ

 電気自動車のライバルとしては軽自動車のサクラ(G)も挙げられる。価格は304万400円で、経済産業省による補助金交付額の55万円を差し引くと約249万円だ。装備は衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能のプロパイロット、カーナビ、SOSコール、ハイビーム状態を保ちながら対向車等の眩惑を抑えるアダプティブLEDヘッドライトなどを標準装着した。

日産サクラ

 サクラ(G)の装備はドルフィンよりも充実するが、リチウムイオン電池の総電力量は20kWhだから、ドルフィンの半分以下だ。1回の充電で走行できる距離もWLTCモードで180kmになり、ドルフィンの400kmに比べて同じく半分以下になる。その代わりに実質価格はサクラが約50万円安い。

 以上のようにドルフィンのライバル車には、リーフで価格がもっとも安い(X)、サクラで上級に位置する(G)などが該当する。日本車と同様、あるいはそれ以上に買い得だ。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
-

新着情報