この記事をまとめると
■2023年10月にレクサスのミニバン「LM」が販売された
■国内で販売されているレクサスのラインアップ内で最高価格車になっている
■レクサス LSやトヨタ・アルファード、センチュリーが近い存在だがライバルではない
ついにレクサス最高価格の車両現る!
レクサスのミニバン、LMが2023年10月に発売された。発売時点で設定されたグレードは、2列シートの4人乗りのみだ。後席は電動調節機能を備えた豪華なつくりで、冷蔵庫や48インチの大型ディスプレイなどが標準装着される。
パワーユニットは直列4気筒2.4リッターターボにハイブリッドと4WDを組み合わせた。エンジンやモーターの設定は、レクサスRX500hがもっとも近い。LMのグレード名も500hとされ、エンジンとモーターの相乗効果によるシステム最高出力は371馬力と強力だ。
注目すべきは価格で、2000万円に達する。レクサスLSの最上級グレードが1799万円だから、LM500hは、現時点で国内で新車として売られるレクサスの最高価格車になる。
LM500hは後席周辺に専用の装備を数多く採用するが、プラットフォームはアルファードやヴェルファイアと基本的に共通だ。パワーユニットも前述のとおりRX500hに準じる。この点を考慮すると、2000万円は割高にも受け取られる。アルファード&ヴェルファイアの最上級グレードも892万円だから、LM500hの価格は2倍以上だ。
高価格の背景には、生産台数が少ないことに加えて、転売対策も考えられる。最近は現行ランドクルーザーの中古車が1400万円前後、2.5リッターノーマルエンジンを搭載するアルファードZも1000万円前後で販売されるなど、新車の入手が困難な人気車では、中古車価格が新車価格の約2倍になった。その点でLM500hは新車価格が2000万円に達するから、さすがに4000万円で売られることはないだろう。