この記事をまとめると
■クルマのメーターにはシステム異常を知らせるいくつもの警告灯が備わっている
■警告灯の色は、国産車・輸入車を問わず国際規格(ISO)にて定められている
■赤色=危険、黄色=注意、緑色=安全、を意味している
赤色に点灯したらすぐに停車してエンジン停止
クルマのメーターパネルには、システムの異常を知らせるための警告灯が備わっている。これらの警告灯は、エンジンスイッチをONの位置にすると一斉に点灯し、エンジンを始動させたあと、とくに問題がなければ消灯するしくみになっている。このとき、あるいは走行中に警告灯が点いたとすれば、どうすればいいのか。その対処法を確認しておこう。
まずチェックしたいのは、警告灯の色。警告灯の色は、国産車・輸入車を問わず、国際規格(ISO)で、世界共通。
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具体的には、赤色=危険、黄色=注意、緑色=安全を意味しているので、まずは重要度=危険度が高い「赤」の警告灯から見ていこう。
「赤の警告灯」
・油圧警告灯
オイルポンプの故障やオイルのリーク、現象により、油圧が足りないことを表している。そのまま走り続けるとエンジンブローに直結するので、すぐにエンジンを停止して、JAFなどのロードサービスを手配しよう。
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・水温警告灯
オーバーヒートを起こしているときに点灯・点滅。すぐにエンジンを止めて、ボンネットを開けてクーリング。このとき、ラジエターキャップを開けると沸騰した蒸気が引き出してくるので、冷めるまでラジエターキャップに触れないこと。原因が分からないときは、JAFなどに救援を要請する。
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・ハイブリッドシステム(EV)警告灯
高電圧システムや冷却システム、電子制御シフトなどに異常があるときに点灯する。走行を続けるのは危険なので、すぐに停車し、ディーラーもしくはJAFに救護養成を。素人ではお手上げのトラブル。
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・空気圧警告灯
4本中、どこかのタイヤがパンクしている可能性が大。外径の異なるタイヤを装着してもこの警告灯が点くことがある。安全な場所になるべく早く停車して、JAFなどのロードサービスを呼ぼう。
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・ブレーキ警告灯
パーキングブレーキが戻し切れていないか、ブレーキフルードが不足している。パーキングブレーキをチェックして、確実に戻っているのに警告灯が点いているならば、ブレーキシステムが故障している可能性が大。すぐに点検を受ける必要があるので、走行を中止し、救援要請を。
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・バッテリー警告灯
オルタネーターの故障や、Vベルトの脱落(切れ)などが疑われる。そのままだとやがてバッテリーが上がり、走れなくなってしまうので、速やかに安全な場所で停車し、JAFなどを呼ぼう。
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・その他
半ドア警告灯→すべてのドアを確実に閉める。エアバッグ警告灯→ディーラーで点検。排気温警告灯(1990年代後半以前のクルマのみ)→車体の下に枯れ草などの可燃物が無い場所に停車してエンジンを切る。念のためJAFなどを呼んで点検を。