BEV化してもやっぱりラダーフレーム&後車軸リジッド!
リヤ側にもまわってみよう。ここでの「スクワール」なディテールは、いつものスペアタイヤケースが、角を丸めた収納ケースに変えられているところだ。もしかすると、ドアが開けられていて、インテリアを覗くこともできるかもしれない。ホワイトレザー内装! のノーブルな雰囲気が、このコンセプトEQGの成り立ちを物語る。そもそも、外装色のブラック/シルバーの高貴なツートンも、同じくメルセデス・ベンツのブース内で隣に置かれた「EQS 450 + エディション ワン」に、そっくりそのまま踏襲されているのだ。
さらに車内をのぞき込むことが叶ったらなら、ダッシュボードまわりの市販されてもおかしくないほどの完成度、クオリティにも、二度びっくりしておくべし。この空間に身体を置いて、ラダーフレーム&独立懸架&後車軸リジッドの堅牢なシャシーを、4輪それぞれのモーターで独立制御して操るというのだ。
トドメに圧巻のディティールは、メルセデス伝統のアルミニウムアロイのディッシュホイールを、深絞りしてディープセンター化しつつエアロデザインになった22インチホイール。もちろんコンセプトEQG専用のデザインだ。
変えるべきでないものと、変えたらさらによくなるところ。未来がどのように進んでいくか、コンセプトEQGのオーラを実地に浴びたなら、まさかもう迷うことはないはずだ!
同じくお立ち台の上で、ジャパンプレミア発表の「メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンス」にも注目。
F1起源の超高効率バッテリー「HPB」と世界最強の直4、M139 型を組み合わせた新時代のPHEVなのだ。Cクラスのコンパクトなボディを加速させる1020Nm(!)の超絶トルクを想像しながら、眺めて欲しい。