フェンダーのコーディネートが可能!
●新しい素材の可能性を探る
──赤や青というボディカラーの組み合わせは何を意図したのでしょう?
「ボディはアクリルの再生品なのですが、樹脂の赤は非常に発色がよく明快な主張ができるんですね。さらに、これは原着=材料に色を混ぜた無塗装のパネルで、キズが付いても磨けば元に戻るんですよ。また、ボンネット部の青はソーラーパネルで、これはルーフとダッシュボードの上部にも設置しています」。
──バンパーとホイールアーチをブラックの素材色とした意図はどこにありますか?
「ひとつはブツけた際に目立たないという実用面と、もうひとつはアクセントですね。より元気で親しみやすさを感じてもらうにはこのブラックが効果的なんです」。
──ボディサイドの光る素材はEVとしての装飾的な意図があったのでしょうか?
「あれは電気で光っているのではなく、透明な樹脂が周囲の光を反射しているんですよ。蛍光の顔料をアクリルに混ぜたらどうなるかをいろいろ試したところ、メチャクチャ光るなと(笑)。もちろん、樹脂ですからしっかりプロテクターとしての機能も持っています。当初はブラック素材にしていたのですが、ちょっと機能的なイメージが強過ぎるなと。ボディパネルとこの光る樹脂については、ほかのカラーの提案も展示していますので是非見てください!」。
──なるほど。単なる再生素材を使ったコンパクトカーではなさそうですね。本日はありがとうございました。