エアレスタイヤと非接触充電! いま実現が期待される「革命レベル」のクルマの技術はこの2つ!! (2/2ページ)

停めるだけ走るだけの非接触充電の実用化でEVは大きく変わる

 電気自動車(EV)への非接触充電は、1990年代のEV模索の時代から研究されてきた。ゼネラルモーターズ(GM)のインパクト(のちにEV1として発売)は、充電コネクターを車体前部へ差し込みはするが、その充電部分は非接触式だった。したがって、コネクターの先端を手で触れても、感電することはない。日産の超小型EVであるハイパーミニも、同じように非接触式を採用していた。

日産ハイパーミニのフロントスタイリング

 非接触充電については、コネクターケーブルを使わず、車体の床下などから誘導電流で充電する方法が検討されてきている。しかし、地上に充電器を設置するのと違い、路面を掘って、地面の下に充電装置を埋め込むなどの工事が必要と考えられ、より設置工事費がかかる可能性があるのではないか。

非接触充電レーンのイメージ

 もちろん、既存のケーブルを伸ばしてコネクターを差し込む方法は、それ自体それほどの手間ではないとしても、雨天や障害を持つ人、また急速充電器の場合はケーブルの重さなど、詳細に見ていくと改善が望まれる点はある。

充電ケーブルを接続したEVのイメージ写真

 周囲への電磁波の影響など含め、非接触充電が実用化できれば、さらに容易にEVの利用が叶うことになるだろう。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

愛車
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趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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