EVではなくハイブリッドであることが濃厚
プレリュードは1978年11月に初代モデルが発売されたFFスペシャルティクーペで、なかでも1982年に登場した二代目、そして1987年に発売された三代目モデルは大ヒットとなり「デートカー」という新たなジャンルを産み出すほどの人気となった。
シビックやインテグラの兄貴分という立ち位置で、多くの支持を得たプレリュードだったが、SUVやミニバン人気の高まりに押されるかたちで販売台数は徐々に陰りが見え始め、2001年に5代目モデルが販売終了すると同時に、ホンダの新車ラインアップから姿を消していた。
今回、22年ぶりに復活したプレリュード コンセプトは、ホンダの次世代電動車両の1台。パワーユニットについて発表はなかったが、フロントノーズにはロアグリルが存在し、その奥にはラジエターらしき部品も見えることから、EVではなくハイブリッド(e:HEV)であることが濃厚。それも2024年モデルとして北米市場に登場する、シビックハイブリッドに搭載される2リッター×2モーター式e:HEVと予想される。
ホイールは10×2スポークデザインを採用しており、その奥にはブレンボ製ブレーキキャリパーが装着されている。タイヤはコンチネンタル製スポーツコンタクト6で、サイズは前後とも245/20ZR20を履く。このことから駆動方式はFFであると思われ、運動性能についてもかなりの期待がもてそうだ。
「プレリュード コンセプトは、どこまでも行きたくなる気持ちよさと、非日常のときめきを感じさせてくれる、スペシャリティスポーツモデルです。ホンダだからこそできる操る喜びをお届けすべく、現在、鋭意開発を進めています」と三部社長は言葉を結んだ。
販売時期についても明らかにはされなかったが、関係者に話を聞いたところ、どうやら2024〜25年に市販化を目標としているらしい。かつて一世を風靡したスペシャリティクーペの復活に、多いに期待したい。