ウインカーを正しく使わないと周りはイラつく!
さらに、追い越しをしようとしてウインカーを点灯したら、一瞬はやく後ろの車両が右車線に出て追い越しをしはじめてヒヤリとした、という経験はありませんか? これも危険かつ、イラッとさせる行為です。前の車両がウインカーを出して追い越しをしようとしていたら、いくら自分も追い越したいと思っていても、まずは前の車両が安全に追い越しができるようにしてあげましょう。
また、追い越しをする以前に、前走車が遅いからといって車間距離を詰めて走ったり、早くいけ早くいけと言わんばかりにあおったりするのは、イラッとさせる行為の筆頭とも呼べるもの。それどころか、2020年6月30日に施行された改正道路交通法において、あおり運転を含む危険な運転は妨害運転と位置づけられ、罰則も厳格化されています。自分ではそのつもりがなくても、相手が危険や恐怖を感じたりすることもありますので、車間距離には余裕を持って走行したいですね。
そして、十分な距離が空いているからいいだろうと、ウインカーを出さずに車線変更する人がいますが、これも不快感を与える行為であり、違反行為にもあたります。同一方向に進行しながら車線変更をする際は、車線変更(進路変更)をする3秒前にウインカーを点滅させ、車線変更(進路変更)が終わるまでウインカーを点滅させることと定められています。ドライバー同士や周囲の車両同士にとって、ウインカーは安全装置であると同時に、数少ない大事なコミュニケーションのツールともなりますので、どんなに離れていようとも必ず「車線変更しますよ」という意思表示のウインカーを出すようにしましょう。
ということで、高速道路では慣れているドライバーも初心者のドライバーもいて、速いクルマも遅いクルマも走っていますので、時には自分が思いもよらないような行動をするクルマに遭遇することもあると思いますが、なるべく相手が追い越しをしやすいように考えたり、追い越される側の気持ちを思いやったりすることで、誰もが安心して走れるような高速道路にしていきましょう。