「ハイビーム推奨」だけどローに切り替えないと罰則もアリ! 悩ましい切り替えタイミングとは? (2/2ページ)

JAFがオートハイビームのクルマの切り替え距離をテスト

 最近は、オートハイビーム(前方の状況に応じて自動的にハイビームとロービームを切り替える「自動切替型前照灯」)を備えたクルマが増えてきているが、このオートハイビームの切り替わりタイミングがひとつの目安になるはず。

 JAFの行なったテストによると、対向車(乗用車)が近づいてきた場合、約750m手前でロービームに切り替わり、先行車がいた場合は、約580m~670m手前でハイビームからロービームに切り替わったとのこと(タイプの異なる3台のオートハイビーム車によるテスト)。

雨ふる夜間の道路を走行するクルマ

 というわけで対向車なら750~800mぐらいの距離で、前走車なら600~700mの距離まで近づいたらロービームに切り替えればとりあえずOK。

 高速道路で、中央分離帯によって対向車の光が遮られている区間であれば、対向車がいてもハイビームのまま走行し続けても差し支えない。

左右に遮音壁が設置された高速道路のイメージ写真

 ちなみにハイビームで走行可能な条件の道を、ロービームのまま走ったとしても罰則はないが、対向車とすれ違うときに、ハイビームをロービームに切り換えるなどしなければ、「減光等義務違反」として違反点数1点、反則金6000円(普通車)が科されるので要注意。

 ヘッドライトがハロゲン電球の頃は、ロービームとハイビーム、あるいは点灯・消灯を小まめに繰り返すと、電球の寿命が短くなるといわれたが、長寿命のLEDならそんな心配は不要なので、交通量の少ない暗い道は原則としてハイビーム。対向車や前走車がいたらロービームに切り替え、オートハイビーム機能があるクルマなら、オートハイビームに設定しておくのがベターだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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