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5代目プリウスの人気がヤバい! 新車を上まわる価格でも余裕でさばける中古の現状

5代目プリウスの人気がヤバい! 新車を上まわる価格でも余裕でさばける中古の現状

この記事をまとめると

■現行型のトヨタ・プリウスの中古車が高値で取引されている

■一部ディーラーでは受注の停止を余儀なくされているため中古車に人気が集まる

■KINTO専用グレードの「U」も少数ながら中古車市場に出まわっている

5代目プリウスの人気がスゴすぎて中古車が高い!

 最近は新車の納期が遅延しており、中古車価格も高騰している。メーカーでは「半導体などの供給状況は、以前よりもスムースになったが、まだ大量の注文を抱えている。当分の間はその生産に追われ、納期は暫く縮まらない」としている。

 今回取り上げるのは、2023年にフルモデルチェンジしたプリウスの中古車だ。発売直後だから走行距離が短く、中古車価格は高い。レンタカーや営業車の需要を狙ったXは、車両価格が275万円だが、中古車価格は340万円前後に達する。

 買い得な中級グレードのGは、新車価格が320万円で、中古車価格は約400万円だ。上級のZは新車価格が370万円で、中古車価格は約440万円に達する。つまり現行プリウスの中古車は、新車価格よりも60万円から80万円高い。

 プリウスは馴染みやすい売れ筋車種だから、一般的な価格のイメージは250万円から300万円だろう。それが、現行型はZの新車価格が370万円で、中古車は440万円だ。この異常な価格高騰を中古車販売店に尋ねると「お客様の気持ちが買いたい! モードに入ると、かなりのプレミア価格でも売れる」という。

 プリウスの納期について販売店に尋ねると以下のように返答された。「プリウスの納期は1年から1年3カ月だ。価格が一番安いXは、納期が約8カ月と短かったが、そのために注文が集中して、いまは弊社では受注を停止している」。プリウスでは、納期の遅延と中古車価格の高騰が依然として続いている。

 また定、額制カーリースのKINTO専用車になるUが、台数は少ないが中古車市場に出まわっている。中古車販売店は「Uは一般には販売しないリース専用のグレードで、いまはリース期間中になるハズだ。それが中古車オークションに出品されたから、レアなグレードになる」という。

 Uは一般ユーザーや中古車販売店が購入できるグレードではないから、おそらくトヨタの販売会社が仕入れて、中古車市場に放出した車両だろう。そこで販売会社の試乗車リストを見ると、Uがかなり用意されている。Uの試乗車を扱う販売店によると「KINTOは販売店でも手続きが可能で、そのためにUの試乗車も配置している」と言う。GやZを買いたいユーザーがUを試乗するときは注意が必要だろう。

 それにしても、最近は街中でマスクを着用している人が減ったが、クルマ業界では、新型コロナウイルスの影響が根強く残っている。

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