「ソニーとホンダ」日本の2大ワクワク企業がタッグ! ついにEVセダンのAFEELAプロトタイプが日本で公開された!! (2/2ページ)

「AFEELA」で新しいモビリティの可能性を追求

 そんなAFEELAプロトタイプのメディア向け発表会では、ソニー・ホンダモビリティの代表取締役社長兼COOである川西 泉氏が登壇。AFEELAのコンセプトである3つのテーマ、Autonomy(進化する自律性)、Augmentation(身体・時空間の拡張)、そしてAffinity(人との協調、社会との共生)という3つの“A”について解説した。

ソニー・ホンダモビリティの代表取締役社長兼COO川西 泉氏

「このAFEELAプロトタイプを、知性を持ったモビリティとして育てていき、ユーザーに寄り添う唯一無二の存在、愛着を持てるように新しいモビリティの可能性を追求していく」

 川西氏はこのように説明し、さらに自分の好みに合わせたAFEELAが作れる場所、表現できる場所、共創できる場所、これらをデジタルの世界で用意したいと語った。その軸となるのが、社外のディベロッパーやクリエイターが参加できる「AFEELA共創プログラム(仮)」構想だ。

ソニーホンダ・アフィーラのインテリア

 AFEELAプロトタイプでは、前述の「メディアバー」のほかにもダッシュボードに広がる「パノラミックスクリーン」、さらに走行時に擬似的なサウンドを響かせる「eモーターサウンド」など、さまざまな機能が存在する。それらをどう活かすかというアプリケーションソフトについて、ソニー・ホンダモビリティだけでなく、外部から参画できる環境を用意するということ。つまり、現在、スマートフォンの世界で行われているような状況をクルマでも創り出そうというわけだ。

 そして、多くのディベロッパーやクリエイターがアプリケーションソフト開発に参入しやすくするため、AFEELAでは車両オーナーの走行記録をはじめとした使用データを、できるだけ多く共有・公開していく構想も明らかにされた。膨大なビッグデータは用意されたクラウド上に集約され、情報は随時アップデートされていくという。

ソニーホンダ・アフィーラのフロントエンドと夜景

 なお、このAFEELAブランドから発売される第1号車は、2025年前半に先行受注が開始され、同年中に正式発売となる予定。製造はホンダの北米工場にて行われる。実際にデリバリーが始まるのは2026年春からで、まず北米市場、そして日本国内市場の順になるとのこと。販売方法や販売ディーラーは未定となっている。


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