10月6日に新型発売なのにN-BOXがトップとか怪物すぎだろ! 9月の新車販売ランキングが衝撃の結果だった (2/2ページ)

登録車ではTOP20のうちトヨタが11台を占める無双っぷり!

 登録車のみのランキングでは、1位から順に、ヤリス、カローラ、シエンタ、ルーミーと4位までトヨタが独占している。本稿執筆時点で見れば、いずれもトヨタ車のなかでは納期が短めとなっていた。ルーミーはダイハツの不正問題もありモデルチェンジが延びているとされ、そんななか現行モデルは高い人気を維持しながら比較的短納期で売れまくっているともいえよう。

トヨタ・ルーミーの走行写真

 同じダイハツからのOEM(相手先ブランド供給)車となるライズは登録車のみのランキングでは13位と低迷気味になっている。これは売れ筋のeスマート(シリーズ式ハイブリッド)ユニット搭載モデルが新規受注停止だけでなく、生産自体も停まっていることが大きい。eスマート搭載車で不正が行われたこともあり、生産再開のメドすらたっていないとのこと。人気モデルなのでトヨタとしては痛手といってもいいだろう。

トヨタ・ライズ ハイブリッドの走行写真

 トヨタ車ばかりのトピックとなるが、上位20位のうちトヨタ車が11車種も占めていると、致し方ないところなのかもしれない。

 軽自動車では半期決算セール期間中はスズキが意識してセールスプロモーションを展開していたようだが、ダイハツとスズキのブランド別でのトップ争いでは、軽四輪車総台数では1647台差でダイハツがトップとなったが、軽四輪乗用車では2761台差をつけてスズキがトップとなっている。ダイハツでは不正問題もあってムーヴのモデルチェンジが宙に浮いているなか、ムーヴが軽自動車のみのランキングで5位となっている。この内訳はそのほとんどがムーヴの派生モデル「キャンバス」となっているのである。

 しかもキャンバスは、いままでも自社届け出(ディーラー名義などでナンバープレートだけつける)が積極的に行われ、その副産物ともいえる「届け出済み未使用軽中古車」が多数市場に出まわっている。ある専門家は「先代キャンバスを超えて現行モデルの中古車が市場に出まわることになっているようで、かなり珍しい傾向です」と様子を語ってくれた。

ダイハツ・ムーブキャンバス(2代目)の走行写真

 ダイハツに限らず、供給体制が完全に戻っていないなか、各軽メーカーともに自社届け出を積極的に行い、販売台数の上積みや半期決算対策を行っているので、9月に届け出した車両がすぐ市場放出されるケースは少ないが、ところてん式にいままで自社届け出して寝かしておいた届け出済み未使用軽中古車が大量に市場放出されるので、「中古車でも未使用なら問題なし」とする人にとっては今後ねらい目といえるだろう。現車があるので名義変更にかかる期間を経れば納車となるので、短納期なのも現状では魅力のひとつとなっている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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