ニスモやオーテックのバカッ速モデルもあった
ラフィート
3代目マーチ初の派生モデルとして登場したのは、オーテックジャパンが手掛けたラフィートというモデルで、個性と上質さをウリとしていた。
12SR/15SR-A
オーテックジャパンが手掛けるホットモデルとしてリリースされた12SRは、排気量こそベース車と同じながら、エンジン内部にまで手掛けたられた本気仕様で、足まわりなども専用チューンとなるリトルホットハッチに仕上がっていた。
2005年8月のマイナーチェンジ時には、12SRと同じエアロパーツや専用足まわりなどを備えつつ、トルクフルな1.5リッターエンジンとエクストロニックCVTのパワートレインとした15SR-Aも追加されている。
マイクラC+C
欧州で2005年から販売されていたクーペカブリオレモデルの「マイクラC+C」を輸入車として2008年1月から2500台限定で販売をスタート。
法規対応以外は基本的に英国使用のままとなっており、車名もマーチではなくマイクラで、搭載エンジンも日本仕様には存在しない1.6リッター。ウインカーレバーも右ハンドルでありながら左側に備わるなど、輸入車感マシマシとなっていた。
ニスモ
2013年6月のマイナーチェンジ時に発表され、同年12月から販売が開始されたニスモは、パワートレインはベース車のまま、エアロや足まわり、ホイールなどを備えた「NISMO」と、通常のラインアップには存在しない1.5リッターエンジンと5速MTを換装した「NISMO S」の2種類を設定。
どちらもタイから半完成車状態で輸入されたベース車をオーテックジャパンで架装するという手の込んだ方法が採られていた。
ボレロ A30
オーテックジャパン30周年記念車として2016年4月に発表された「ボレロ A30」は、2代目マーチから脈々とラインアップされ続けてきたオーテックジャパンが手掛ける代表作のひとつであるボレロをベースに、専用のワイドボディや1.6リッターのチューニングエンジンなど特別架装を施したもの。
30台限定で356.4万円とマーチとしては高額であったものの、特別架装のほとんどは熟練の職人による手作業となっており、実質部品代だけしか上乗せされていないと言われるほどのバーゲンセールだった。