この記事をまとめると
■2022年に日本向けモデルの販売が終了してしまった日産マーチ
■比較的スタンダードなコンパクトカーだが過去には変わり種モデルも数多く登場した
■海外仕様のエンジンや企業とのコラボ車種も登場していた
なんとステーションワゴンまで存在した!
残念ながら2022年をもって日本向けのモデルが一旦終了となってしまった日産のエントリーモデルのマーチは、ベーシックカーという側面を持ちながらも、スタンダードなモデル以外にもさまざまな変わり種モデルも存在していた。今回はそんなマーチの変わり種モデルを振り返ってみたい。
ターボ/R/スーパーターボ
元祖・速いマーチとも言えるのが、1985年2月に登場した「ターボ」だろう。1リッターの排気量はそのままにターボをプラスし、85馬力まで出力をアップさせていた。
そして、1988年8月にはモータースポーツベース車として「R」が登場。こちらはターボに加えてスーパーチャージャーもプラスしたツインチャージャーエンジンとなっており、排気量は過給係数をかけても狙ったクラス内におさまるように930ccとなっていた。
その「R」をベースに、市販車として快適装備もプラスしたのが1989年1月に登場した「スーパーターボ」で、初代マーチのホッテストモデルとして人気を博した。
キャンバストップ
1987年8月に追加されたキャンバストップは、気軽にオープンエアモータリングを楽しむことができる仕様で、歴代マーチでキャンバストップが用意されたのは初代だけだった。
タンゴ/ボレロ/ルンバ/ポルカ
2代目マーチをベースにオーテックジャパン(当時)が手掛けたレトロ調カスタムカーたちで、2代目マーチはグレード名が音楽にちなんだものとなっていたことから、こちらも音楽にまつわる名前となっていた。なかでもボレロは安定した人気を誇っており、4代目まで継続して設定されていた。
カブリオレ
初代に存在したキャンバストップ仕様をより解放感を持つ仕様としたのがカブリオレ。ボディ剛性や安全性を確保するためにBピラーこそ残るが、圧倒的な解放感とリヤにちょこんと残る幌が可愛らしさをより強調していた。
マーチBOX
1999年11月のマイナーチェンジのタイミングで追加されたのが、マーチのステーションワゴンモデルであるマーチBOXだ。リヤのオーバーハングを延長し、ルーフも若干高められていたが、残念ながら人気モデルとはならなかった。
MujiCar1000
無印良品を展開する良品計画とのコラボで生まれたMujiCar1000は、1リッターの4速ATのみという潔いラインアップで、実用性を重視した断熱UVカットガラスやダブルフォールディングリヤシートなどは装備されていた一方で、見た目は極力シンプルな無印良品風の仕上がりとなっていた。
販売は無印良品のウェブサイトから申し込み、1000台限定で販売されたが、あまりに地味すぎるルックスが災いしたのか、総販売台数は200台を下まわったと言われている。