超売れ筋車種でもリセールが高いとは限らない! 下取りで高値が付くクルマの条件とは (2/2ページ)

アルファードは現状新車価格の2倍以上の中古価格!

 新車価格と中古車価格のバランスでは、新型アルファードが凄い。エグゼクティブラウンジの新車価格は850万円だが、中古車価格は2.4倍の2000万円に達する。ノーマルエンジンのアルファードZは、新車価格が540万円で、中古車は1000〜1200万円だから、やはり2倍かそれ以上だ。

トヨタ・アルファード(4代目)のフロントスタイリング

 今のアルファードとヴェルファイアでは、新車の受注を停止させている販売会社が多く、手に入れる方法は定額制カーリースのKINTOしかない。そこで中古車価格が高騰した。アルファードの3年後の残価率は67%だ。

 スポーツカーではGT-Rが挙げられる。GT-R NISMOは、新車価格が2865万600円で、中古車価格は3000〜4000万円以上になる。それなのに残価設定ローンの3年後の残価率は54%だから、とくに注目される値ではない。つまりGT-Rを買うなら、残価設定ローンは使わずに購入して、短期間で売却するのがいいだろう。

日産GT-R ニスモ(MY2024)のフロントスタイリング

 残価設定ローンを使う時の目安もこの点にある。中古車価格が比較的安いのに、残価率が50%に達するような車種は、残価設定ローンを使うのがトクだ。資産価値を保全する効果が大きい。逆にGT-Rのように、中古車が高値なのに残価率があまり高くない車種は、残価設定ローンを使わずに購入する。そして自分で売り時を見つけて高値で売却するのがトクだ。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
-

新着情報