次期マイクラ(マーチ)として復活熱望!
超過激でありつつ、最新の日産デザインであること
実用的なコンパクトカーをベースに過激なカスタマイズを行う手法は、たとえば80年代のルノー5ターボなどが思い浮かびますが、「コンセプト20-23」の特徴は単に走りだけでなく、EVを想定した2020年代の最新トーンであること、ひとつの塊から削り出したような一体感を保つ、最新の日産デザインだということです。
たとえば、ベース車であろうコンパクトカーは半円形を組み合わせたランプによる前後ビューがじつにスッキリしているし、サイドのドア面もまたシンプルです。そこに加わった前後の巨大なホイールアーチはイメージこそ後付け感満載ですが、よく見ると意外に滑らかな面で構成されていてカタマリを感じさせます。
ただ、それだけでは「鈍重」になってしまうので、フェンダーの張り出しの上部には空気の圧力を抜く通気ルーバーが鋭い切り口で設けられるなど、シャープなディテールを加えることで軽快さも確保。これを、土台となるド迫力の前後バンパーと巨大なサイドシルで支えています。
こうして見ると、仮に同車が次期マイクラベースであれば、このスポーティイメージは非常に効果的なキャンペーンになるでしょう。ただ、すでにマーチ自体が消滅している日本のユーザーにとっては、いささか寂しい話ではあります。日産がもし魅力的なAセグカーを作るのであれば、ぜひ日本にも導入して欲しいものですね。