約50年後に奇跡の復活!
ところが。2006年の創業60周年に、なんと記念事業としてカバ車が復活を遂げたのです。しかも製作したのは、兵庫県尼崎市の高校生たち。当時の校長先生がカバヤ食品に「ぜひ復刻させてほしい」とラブコールを送り、産学共同の製作プロジェクトとして実現。今回はトヨタ・エスティマがベースとなりました。
さらに、2011年の創業65周年には、このカバ車にガールフレンドができます。全国の高校生からデザイン案を募集し、最優秀デザインとなった姫路市の高校生と、板金塗装会社がタッグを組んで製作されたもので、ガールフレンドのベースはトヨタ・エスティマハイブリッド。ふっくらとした女性らしいフォルムで、頭の上のリボンが愛らしいデザインです。
そして、名前も全国から募集し、復刻カバ車が「クッキーくん」、カバ車ガールフレンドが「チョコちゃん」と決まりました。このようにカバ車の復刻によって、多くの少年少女たちが再びワクワクし、夢の実現のために一歩を踏み出すきっかけとなったことは、とても素晴らしいことだと感じます。
カバヤ食品は2016年から世界一の企業になるという挑戦を始めています。でっかいカバ車に目を輝かせた70年前の日本の子どもたちのように、まだまだ世界のどこかには、カバ車のような夢を待っている子どもたちがいるのでしょう。