ドライバーの姿勢が悪いクルマは危険!
「歳をとったから分別臭くなったのかもしれませんが……」N氏がはにかんだように言葉をつづけました。「ふんぞりかえったような姿勢で運転しているドライバーを見ると、これもまた距離を置きたいと思います。わかったようなことを言いますが、運転そのものがぞんざいといいますか、傍若無人な乗り方をする方が多いような気がします。私も若いころはかなりの無茶をしたので偉そうなことは言えないのですが、窓枠に片腕を乗せたようなイージードライブ(肉声のまま)もまた、とっさの動きがとれません。こうしたクルマもまた、ヤバい雰囲気といって差し支えないでしょう」。
それ、よくわかります! ドヤ顔でふんぞりかえってるドライバーって、クルマのトラブル以外でも問題起こしそうですもんね。まさに「触らぬ神に祟りなし」ってやつでしょう。
ところで、運転に対する姿勢だけでなく、クルマの様子からヤバさを見抜く方法ってのはどうでしょう?
「これは白バイ警官から教えてもらったのですが、タイヤの空気圧が指定空気圧よりも明らかに低そうなクルマというのはいろいろと差支えがあるそうです。たとえば、トラックは過積載だとタイヤがつぶれて見えるのだそうで、取り締まりの対象となるのです。言うまでもなく、そんなトラックの近くを走るのは危なくて仕方ありません。普通車でも同じことで、タイヤがたるんで見えたりしたら、注意するに越したことはないでしょう。そのドライバーに他意はなかったとしても、安全に走れるわけありませんからね」。
最後に聞きづらいことですが、〇〇ミサイルなどと揶揄されているお年寄りのはちゃめちゃな運転も社会問題となっています、Nさんのようなベテランから見てもやっぱりヤバそうですか?
「そうですね、歳を取ればとるほど反射神経も動体視力も落ちてくるものですから、高齢者マークですか、あれ付けているクルマには注意するのがベターでしょう。かくいう私も、来年で孫が卒園するので送り迎えもしなくなります。そのときは、免許の返納とやらも視野に入れているくらいですからね」。
なんだか悪いこと聞いちゃったようですが、とにかく道路の上がN氏のようなドライバーばかりになれば、いろいろと厄介ごともなくなりそうですよね。