スバルといえばAWD! そしてSUV! レイバック登場でラインアップが増えたスバルのSUVを整理してみた (2/2ページ)

都市部でもアウトドアでも使い勝手抜群

 そして、以前はXVと名乗っていたのですが、いまは名称が変わっているのが、ステーションワゴンとSUVのちょうど中間くらいのキャラクターとなるクロストレック。全長4.48m、全幅1.8m、全高1.58mと日本の道路事情にも合って運転しやすいサイズなので、市街地メインで使うという人にもトライしやすい1台。でも最低地上高は200mmを確保しているので、ちょっとした段差や雪道でも安心。もし、マンション住まいで機械式立体駐車場に入れたいということなら、シャークフィンアンテナやルーフレールを除くと全高が1550mmになるところもポイントです。

スバル・クロストレックのフロントスタイリング

 パワートレインは2リッターエンジン+モーターのみ。これは短い時間ながらもEVのみでの走行ができるもので、市街地を走っているとたまに静かになり、メーターを見るとEV走行に切り替わっていることがあります。少しでも燃料代を節約したいこのご時世には、ありがたいシステムですね。

 ラゲッジは5人乗車で315リットルと、コンパクトSUVの標準的な容量。床下にはバッテリーが収まっているので、キャンプのような大荷物を積みたいときには、後席を倒して拡大することも可能です。あくまでウィークデーは街なかで使い、たまにレジャーに出かけるというライフスタイルに合うのがクロストレックでしょう。

スバル・クロストレックのラゲッジルーム

 さて、最後は新登場のレヴォーグレイバック。こちらはスバルのSUVとしては珍しく(?)、都会的なイメージを重視したというデザインが特徴。全長は4.77m、全幅が1.82m、全高が1.57mで、クロストレックよりひとまわり大きなサイズです。

スバル・レヴォーグレイバック

 インテリアの印象もあくまで都会的に仕上げられていますが、前席は着座位置を高めて乗降性をよくするため、専用設計としているところがポイント。最低地上高が200mmとなり、レヴォーグより55mmアップなので、腰をかがめて乗り降りするのが辛いような人でもスムースに乗り込めるようになっています。後席はレヴォーグと共通ですが、リクライニング機構があり、ゆったりとくつろげる空間。高校生以上の大きな子供がいるファミリーや、お年を召した家族がいるファミリーにも向いていると言えるでしょう。

スバル・レヴォーグレイバックのシート

 エンジンはレヴォーグ同様の1.8リッターのみですが、177馬力/300Nmで十分にパワフル。ラゲッジも561リットルの大容量となっています。

 このように4タイプそれぞれの特徴を挙げてみましたが、どれが好みだったでしょうか? 全車に共通して、先進安全運転支援システム「アイサイト」が標準装備となっており、うっかりミスを防いでくれたり、長距離ドライブの疲労軽減をしてくれるところも、スバルのSUVの大きな魅力となっています。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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