不便を愛してこそ旧車乗り……とか強がってもこれだけは! 旧車オーナーでもガマンできずに付けがちな「快適後付け装備」5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■旧車乗りがよく装備しているニーズの高い最新のカー用品やパーツを5つ紹介

■ETCだけは無視できず、目立たないようにつけるユーザーは多い

■当時の雰囲気を大事にしたいユーザーは極力何もつけないで貫き通すケースもある

旧車が大好きでも時代の流れには逆らえない!

 元号が令和に変わって早5年。昭和はもちろんのこと、平成ですら少しずつひと昔前となりつつあります。第二次ベビーブームの時代に生まれた人たちは、いつの間にかアラフィフに。平成1ケタ生まれの人たちも気づけばアラサー、この時代に作られたクルマもネオクラシックカーに位置づけられるようになりました。時の流れは残酷です。

 人間は加齢とともに「確実に」衰えていき、クルマも経年劣化ともに「確実に」ヤレていきます。しかし、技術は「確実に」進歩しています。そして、ニューモデルがデビューするたびに乗り換える人がいる一方で、1台のクルマを長く乗る人や、あえて古いクルマを選ぶ人もいます。

日産スカイラインGT-R(R32)の走行写真

 古いクルマに魅力を感じるけれど、可能な範囲で現代のクルマ向けのカー用品や部品を取り付けたい。では、実際にはどのようなアイテムがあるのでしょうか? そのなかで比較的ニーズがありそうなものを5つ、ピックアップしました。

ドライブレコーダー

 ソニー損害保険株式会社が今年8月に発表した「2023 全国カーライフ実態調査(第5弾)」によると、1000名の有効回答のうち、ドライブレコーダーの搭載率は52.5%。半数を超えたのは2013年の調査開始以来初とのことです。

ドライブレコーダーのイメージ写真

 筆者自身も経験がありますが、事故の際にドライブレコーダーが記録した映像が証拠とみなされ、過失割合の判断材料となりうる時代。当時の雰囲気にはそぐわないけれど、背に腹はかえられない……。自身の旧車&ネオクラシックカーに装着を考えるオーナーも増えつつあるようです。

 現代のクルマと比較して、もとに戻す「時間とお金と手間とストレスと部品の確保」を考えたら、可能な限り取り付けておきたいものです。

後付けエアコン

 最近はようやく秋めいてきたとはいえ、今年の猛暑に悩まされた人も多かったはず。今年が異常だったのか、それとも今後はこれが当たり前になってしまうのか……。私事で恐縮ですが、北海道に住む80代の叔母が「エアコンを使っても、今年の猛暑日と夜の熱帯夜の暑さは耐えられない……」と悲鳴をあげていたほどです。

 ところで、夏場は愛車と自身の安全確保のため、所有する旧車&ネオクラシックカーは動かさないというオーナーも多いのではないでしょうか。しかし、一方では猛暑なんて気にせずガンガン乗りたいオーナーもいます。そこで「後付けのエアコンキット」の出番となるわけです。

後付けエアコンのイメージ写真

 このキットは汎用品だけでなく、車種専用品も存在します(それだけ需要があるということを意味します)。とはいえ、部品代と取り付け工賃をあわせるとウン十万円コース(かそれ以上)になることもあり、そこまでの費用を投じて取り付けるか、庶民には悩ましいところです。

リモコンキー

 現代のクルマではかなりの確率で標準装備(あるいはオプション設定)されているリモコンキー。ボタンひとつで解錠/施錠できる便利さだけではなく、集中ドアロックの機能も何気に重宝します。

自動車のリモコンキーのイメージ写真

 この便利さを旧車&ネオクラシックカーでも味わいたい! そんなオーナーがいても不思議ではありません。なにもスポーツモデルだけが旧車&ネオクラシックカーの世界ではありません。セダン系やオフロード系、1BOX系などを好むオーナーもいるのです。なかにはファミリーユースで使っている人もいることでしょう。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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