かつては廉価モデルの象徴だった黒樹脂バンパー! いまやツール感の演出に欠かせない「オシャレアイテム」に昇格していた!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■廉価版のイメージが強かった無塗装の黒バンパーだが最近はツール感を引き立てると人気だ

■黒バンパーの代表格がルノー・カングーであえて黒バンパーのグレードを日本導入している

■日本車では黒バンパー採用モデルとしてスズキ・ジムニーとハスラーが思い出される

ルノー・カングーはあえて黒バンパー乗用車仕様を日本専用で用意

 かつては廉価版というイメージが強かった黒バンパー。でも最近は、むしろそれがツール感を引き立てるということで、あえてボディ同色としない車種も増えてきた。

 代表格がルノー・カングーだろう。カングーはヨーロッパでは商用車としてもおなじみで、ガシガシ使い倒しても傷が目立たない黒バンパーがポピュラー。正規輸入された乗用車仕様も、初代の前期型はそうだった。後期型では一部ボディ色やフルカラードになったけれど、すでにこの頃から黒バンパーを好むユーザーはいて、オーセンティックやアクティフなどのグレードで残るようになった。

 今年上陸した3代目もその伝統は受け継いでいて、フルカラードのインテンスとともに、黒バンパーのクレアティフがラインアップされている。

ルノー・カングーのフロントスタイリング

 日本にカングーより遅れて導入されたライバル、プジョー・リフターとシトロエン・ベルランゴは、当初はカングーより格上という位置付けだったこともあって、リヤは黒バンパーだったもののフロントはカラードバンパーが標準だった。

プジョー・リフターのフロントスタイリング

 しかし、カングーが今年のモデルチェンジで装備も価格も同レベルになると、プジョーもシトロエンもステランティスの一員になったこともあり、基本設計を共有するフィアット・ドブロの輸入を開始。

フィアット・ドブロのフロントスタイリング

 こちらはヨーロッパでも前後とも黒バンパーが標準なので、そのまま日本で展開されている。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

愛車
2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
趣味
ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
好きな有名人
ビートたけし

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