胸アツなエピソードとともに帰ってきたステルヴィオザガート
ステージイベントは基本的に開会式とトークショーのみとなっていて、穏やかな時間が流れていた。それぞれの参加者が思い思いにコミュニケーションを取り、まさにオフ会といった感じ。マイカーを囲んで話す人々、展示車を見て楽しむ人々、出展ブースをまわる人々、みなが好きなスタイルで里帰りミーティングを楽しんでいたのが印象的だった。
会場では現行のAUTECHシリーズやニスモロードカーはもちろん、オーテックが手がける各種特装車両も展示されていた。そのなかでも多くの人の注目を集めていたのが、オーテックを象徴するような1台、ザガートステルビオだ。
会場に展示されていたザガートステルビオは、宮城県のオーナーから寄贈されたもので、元々はお父さまが新車で購入したものを大切に維持してきた個体であったが、3.11の大地震で冠水してしまい、不動となっていた。不動後もお父さまから引き継いだオーナーが内外装やエンジンルームを洗浄し保管していたが、ついに維持が困難となったため、「少しでもいいので使える部品を活用して頂ければクルマにとっても幸せだと思うので、ぜひ引き取っていただきたい」とオーテックに打診。こうしてこのステルビオは里帰りしたという訳だ。
今後、このステルビオはオーテックで大切にされていくそうなので、イベントなどで日の目を見ることも多いかもしれない。
じゃんけん大会や集合写真の撮影をした後、イベントの最後は日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社社員たちによるお見送りで終了となった。
また来年も多くのオーテック車両たちが、ここ大磯に里帰りすることだろう。