この記事をまとめると
■高速道路や幹線道路などに設置されるNシステム
■形状はオービスと似ているが、その役割は異なる
■Nシステムの設置目的や見分け方について詳しく解説
Nシステムとは?
高速道路や幹線道路を走行中、どうしても気になるのがオービスを含む速度違反自動取締装置やNシステム。形状が似ている2つのシステムはどちらもスピード違反を取り締まるものと思っている方もいるでしょうがそれは間違いです。
今回は知っているようでよくわからないNシステムについて解説しつつ、速度違反自動取締装置との違いも説明しましょう。
Nシステムとは、警察が道路に設置している自動車ナンバー自動読取装置のこと。全国に1690台が設置されている(2015年5月現在)とされています。
基本的に手配車両の追跡に用いられ、犯罪捜査の有力なツール。外観がこのNシステムに似ているオービス(自動速度違反取締装置)もありますが、基本的に速度は計測していません。
また2018年9月から導入されている可搬型Nシステムはナンバーを読み取るだけでなく車検切れの車両を補足する機能が装備されました。
Nシステムとオービスの違いや見分け方は?
一般道や高速道路上でドライバーがその存在を意識してしまうのがオービス。オービスを改めて説明すると自動車の速度違反を自動で取り締まる装置。法定速度を基準に一定の速度違反を検知するとカメラでナンバープレートとドライバーを撮影します。
主要目的が異なるNシステムとオービスですが、道路に設置されている両者は設置場所や形状が似ているため見わけにくいと思うドライバーも多いのではないでしょうか。
そもそもNシステムは機種によっては車両のスピードを計測する機能がないと言われており、速度違反自動取締装置はNシステムと違い全車撮影するわけでなくスピード違反の車両のみ撮影。また速度違反自動取締装置は設置場所より手前に予告看板を設けていることも異なる部分ですが、似てはいますがよく見ると見た目の違いももちろんあります。
Nシステムは撮影されているかわかる?
Nシステムといえばクルマのナンバープレート“だけ”を撮影すると思っている方もいるでしょうがカメラの眼下だけではなく、路肩を含む道路上のすべての車両を撮影しています。
ただし撮影時には速度違反自動取締装置とは違い光を発することはありません。
Nシステムの眼下通行時、光ったように感じるときがあるかもしれませんが、それは同システムの赤外線が周囲の光に反射することによって見える現象です。