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なんで待望のロータリー復活にMX-30が選ばれた? 売れ筋モデルに搭載しなかった理由とは (1/2ページ)

なんで待望のロータリー復活にMX-30が選ばれた? 売れ筋モデルに搭載しなかった理由とは

この記事をまとめると

■マツダMX-30はデビュー当初から電動化に力を入れていた

■電動化を念頭において開発されたMX-30ならロータリーEVに仕立てやすくアピールしやすい

■今後マツダのロータリーにはまだまだいろいろな可能性がある

マツダがMX-30にロータリーEVを設定した

 マツダ3、CX-30に次いで、マツダの新世代商品群の第3弾として2020年秋に登場したMX-30は、独特の内外装デザインや観音開きのフリースタイルドアの採用が特徴だ。クロスオーバーSUVとしては異例のクーペライクなフォルムも、このドアの採用なしには実現できなかったという。そのあたりが評価されて、日本カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021で「デザインカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのも記憶に新しい。

 機構的にはマツダ3やCX-30との共通性が高いのはもちろんとして、MX-30で特筆すべきは、当初から電動化に力を入れていることだ。マツダにとって「MX-」という車名は、スポーティであるとか、新しいことにチャレンジするといった意味合いをもつクルマに与えられる。あの「ロードスター」も、海外名が「MX-5」なのはご存じのことだろう。MX-30もまさしくその流れをくむクルマとして位置づけられているわけだ。

 マツダが2022年11月に発表した中期経営計画における、2030年に向けた経営基本方針によると、2030年時点におけるEVの販売比率を25~40%と想定しているという。

 第1フェーズとなる2022~2024年には、マルチ電動化技術のフル活用、BEV専用車の技術開発の本格化など、開発強化を図る。

 2025~2027年の第2フェーズでは、新しいハイブリッドシステムの導入、グローバルにBEVの導入を開始、電動駆動の基幹ユニット領域での協業による次世代に向けた競争力のある電駆ユニットの創出など、電動化へのトランジションを図る。

 2028~2030年の第3フェーズでは、BEV専用車の本格導入を進めるとしている。

 内燃機関を重視する基本姿勢に変わりはないと思われるが、電動化にも積極的に取り組んでいくことが見て取れる。マイルドハイブリッドについては、ほかの多くの車種にも採用されている。

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