走る楽しさを最大限に引き出してくれる
走り出してみて驚いたのが、ペダルの操作感。底にある程度の厚みがあるにもかかわらず、素足で運転しているかのような感覚です。
自分がいまどのような操作をしているかが、普段の数倍の明度でわかるような印象。

そして自分の操作どおりにクルマが動いてくれるのがわかるから、合流時の加速や高速道路を降りる時のコーナリングなど、ちょっとした運転がものすごく楽しいのです。
これは「MIZUNO COB」と呼ばれるソール構造が寄与している模様。ミッドソール上面とアウトソールに設けられた凹凸が、足裏に正確な情報を伝達してくれるんだそうです。

また、多くのドライビングシューズに見られる構造ですが、ベアクラッチにはソールを踵まで巻き上げたラウンドソールが採用されています。フロアに接地した踵が安定するため、ペダルの操作や踏み替えをスムースに行うことができました。
通常、運転は目的地に行くための手段ですが、ベアクラッチを履くと運転自体を堪能することができ、まるでクルマと戯れているような気持ちに。
続いてベアクラッチは歩行時の快適性にもこだわっているとのことなので、クルマを降りて街を歩いてみました。

前述したように底が厚めでクッション性も確保されているため、痛みや不快感がありません。
足がしっかり守られている感覚があるのに、軽くて締め付けられないのも嬉しいポイント。
1時間ほど歩きまわっても足が痛くなったり、疲労を感じたりすることはありませんでした。
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あまりにも良いところばかりなので粗探しをするような気持ちでベアクラッチを評価してみたのですが、とくに不満はなし。強いて言えばスニーカーよりもソールがやや硬く、路面の状況が伝わってくる感覚には、慣れるまでに少し時間がかかる方もいらっしゃるかもしれません。
いままで普通のスニーカーでも運転に支障はないし、サーキットやワインディングを走る機会も多くないため、とくにドライビングシューズは必要ないと思っていました。
ですが今回ベアクラッチを試してみて、運転時の靴の重要さを改めて実感。
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みなさんもこの機会に、運転用の靴を見直してみませんか?
その際はぜひベアクラッチにも注目してみてください。