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気がつけばピックアップトラックが高級車化していた! 1000万円オーバーもザラの乗用トラック事情

気がつけばピックアップトラックが高級車化していた! 1000万円オーバーもザラの乗用トラック事情

この記事をまとめると

■北米国際オートショー2023で展示されていたピックアップトラックの高額ぶりに驚いた

■現在のフルサイズピックアップは標準モデルでも日本円で約1000万円に近い値段設定

■ピックアップトラックに乗る人の多様化が進んでいることを実感した

メモリアルモデルとはいえトラックが1800万円!

 北米国際オートショー2023(通称デトロイトショー2023)会場内のステランティスブースへ行くと、「2024 RAM 1500 TRX 6.2リッター スーパーチャージャーV8ファイナルエディション」というピックアップトラックが展示してあった。そして、その価格を見てびっくり、約12万ドル(約1800万円)とのこと。6.2リッターV8 HEMIスーパーチャージャーエンジンを搭載する最終モデルというメモリアルな存在としても、1800万円というその価格に驚かされた。

 ちなみに、南カリフォルニアで在庫検索をかけてみると、一般的なRAMピックアップトラックでは、6万ドル前後(約900万円)となっていた。それではライバルはということで、まずシボレー・シルバラードをみるとだいたい5万5000ドル台(約825万円台)、フォードF-150シリーズでは、6万ドル弱(約900万円弱)、そしてトヨタ・タンドラではハイレンジモデルで7万ドルほど(1050万円ほど)であった。

 総じて言えるのは、多くの人がイメージしている以上にピックアップトラックは高額であるということ。しかし、前述したRAMのファイナルエディションの1800万円は飛びぬけて高い。一般的なモデルでも1000万円弱ぐらいが相場となっていることを考えると、1800万円でもお買い得として購入する人もいるのかもしれない。

 ピックアップトラックといっても、一般の個人ユーザーが乗るようなモデルは乗用タイプと呼んでもいいモデル。ちなみにどのモデルも商用、つまり一般的にイメージするトラックもラインアップしているが、フォードF-150で調べてみると、4万ドル(約600万円)というから、それでも筆者などではイメージよりは高いように見える。

 アメリカンブランドのV8エンジンは、欧州や日本のメーカーのV8に比べると乗用車への搭載が多いだけでなくピックアップトラックへの搭載が多いこともあり、コストはずば抜けて安いといわれている。それでも多気筒大排気量エンジンとなるので、エンジン代だけでもバカにならない。

 また最近、あえて乗用ピックアップトラックと呼ぶモデルでは、従来のコラムシフトから電子タイプのロータリーダイヤルやボタンなどへシフト操作が変わるなど、乗用車並みの先進性を誇っている。バックビューモニターでも、トレーラーなど牽引車との接続をしやすいようにガイドラインが真ん中に引いてあったりする。

 いままではレンタカーを運転していても意識していなかったが、新車のピックアップトラックに乗っている人は、結構な富裕層なのだなと見る目が変わってしまった。

 普通のドアが4枚あるダブルキャブではなく、補助的なリヤドアのついたクルーキャブや標準キャブでは、パーソナルクーペのように乗る人もいると聞くほど、ピックアップトラックを選んで乗る人の多様化が進んでおり、とにかく改めて調べると、ピックアップトラックが結構高額なのに驚いてしまった。

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