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排気量8リッター超え! V8にV10まである! 常人には理解不能な怪物バイク4選 (2/2ページ)

排気量8リッター超え! V8にV10まである! 常人には理解不能な怪物バイク4選

この記事をまとめると

■コンパクトカーの排気量を軽々と超える大排気量のエンジンを搭載したバイクがある

■世界最大排気量の量産バイクと言われるトライアンフ・ロケット3の排気量は2458cc

■シボレーのV8やバイパーのV10を搭載した驚きのバイクもある

老舗バイクメーカーでは大排気量モデルをラインアップ

 マクラーレンで腕を振るった希代のレーシングカーデザイナー、ゴードン・マーレーがマクラーレンF1(BMWの6リッターV12をミッドに積んだ3人乗りスポーツカー)を発表した際、「排気量が安全デバイスの代わりになる」と興味深いコメントを残しています。同車は1138kgという軽量ボディに、627馬力を発揮するエンジンを積み、0-60mph加速3.2秒と優れた性能が注目を浴びたものです。

 たしかにサーキットのメインストレートでもなければ、強烈な加速にビビリミッターが発動し、フルスロットルにするのは躊躇われたものです。一方、バイクの世界にもにわかには信じがたい排気量を持つモデルがいくつも存在しています。果たして、安全デバイスといえるのかどうか、ちょっとしたダウトではないでしょうか(笑)。

ハーレーダビッドソンCVO/インディアン・スポーツチーフ

 いわずとしれたアメリカンブランドの両巨頭ですが、CVO(ロードグライド/ストリートグライド共通)が1977ccなら、スポーツチーフは1890ccとすでに1気筒あたり1リッターにほど近い排気量に達しています。

 エンジン形式はおなじみのVツインで、CVOはヘッドまわりを一部水冷化、インディアンは伝統的ともいえる空冷エンジン。最大トルクはハーレーが183Nm、インディアンは162Nmと、およそ218Nmを発揮するシビックタイプR(ABA-FD2)のカリカリには劣るものの、あちらは車重が1255kgとCVO(380kg)の3.3倍、スポーツチーフ(302kg)の4.2倍ありますからね。その加速性能たるや、目が追い付かないばかりか、文字どおり体が置いていかれる速さです。

 また、1気筒当たりのパンチも圧巻ですから、非日常を味わうならばクルマよりも長けていること明らか。むろん、フルスロットルを躊躇わせるパワーなのですが、どういうわけかバイカーはためらうことなくガバ開けする傾向にあるようです(笑)。

トライアンフ・ロケット3

 トライアンフはクルマ好き、とりわけ英国車ファンにはわりと馴染みのあるブランドネームかと。オーセンティックでプレミアムなバイクブランドとして、かなりの成功を収めている彼らですが、ロケットだけは振り切ったモデルとして有名です。

 1990年代初頭に直列3気筒エンジンでブランドカラーを打ち出してきたのですが、もちろん660ccとか900ccくらいの常識的なものでした。

 が、このロケットは、排気量なんと2458cc! 世界最大排気量の量産バイクと言われています。気筒当たり800ccオーバーというのは、ポルシェ911の空冷フラットシックスの気筒当たり600ccを優に超える数字です。

 で、叩き出す馬力が167馬力、最大トルクは堂々の221Nmと、上述のシビックタイプRに対しても遜色ない数字。車重318kgからするとウェイトパワーレシオが1.9kg/馬力とレーシングカー顔負けで、なるほどロケットのようにかっ飛んでいくこと疑いようもありません。

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