この記事をまとめると
■トヨタブランドから新型センチュリーが発売されたがわかりにくいことが多い
■トヨタは新型を「センチュリー」とし、従来型を「セダンタイプ」として同名で販売継続
■販売方法も審査があったり購入条件が設けられていたりと国産車としては珍しい
新型センチュリーのカテゴライズはメーカーと販売店で異なる?
2023年9月、トヨタが新型センチュリーを発表した。従来の新型車に比べて、わかりにくいところも多い。
まずは「価格が2500万円なのに、なぜレクサスではないのか?」だ。いまは価格が1000万円を超える新型車は、基本的にレクサスブランドに属する。しかし、新型センチュリーはトヨタブランドだ。
その理由は、センチュリーはトヨタのVIPセダンとして、レクサスが誕生する前から存在したためだ。初代センチュリーは1967年に発売され、2代目は1997年、3代目は2018年に発売された。つまり、2023年9月に発表された新型センチュリーは、従来型の追加モデルだから、トヨタブランドが扱う。
ただし、そうなると別の疑問が浮かぶ。従来からのセダンに加えて新型が加わったのに、別の車名が与えられていないことだ。外観はSUV風だから「センチュリー・クロスオーバー」などを名乗りそうだが、そうならない。
トヨタでは「SUVではない」としており、トヨタのホームページのラインアップを見ても、セダンやSUVのカテゴリーには分類されず「センチュリー」という別枠に含まれている。車名は新型が「センチュリー」で、従来型は「センチュリー(セダンタイプ)」と表記している。
ところが、大阪トヨタや福島トヨタなど、販売会社のホームページを見ると、従来型センチュリーはセダン、新型はSUVのカテゴリーに分割して掲載されている。メーカーと販売会社のホームページでは、カテゴリーが異なるわけだ。一般的には、セダンとSUVに分ける販売会社の分類が理解しやすい。