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「おとぼけフェイス」からは想像できない悪路無双っぷり! スカンジナビアンデザインなんてどこ吹く風感のある「ボルボC303」の実力がヤバい (2/2ページ)

「おとぼけフェイス」からは想像できない悪路無双っぷり! スカンジナビアンデザインなんてどこ吹く風感のある「ボルボC303」の実力がヤバい

この記事をまとめると

■かつてボルボはC303という特殊作業車を製作販売していた

■市販車にも採用されていたB30というボルボの直6ガソリンエンジンを搭載

■C303は最低地上高を稼いだうえにトレッドも幅狭なため狭い悪路をものともせずに走れる

ライバルはウニモグ? なボルボの特殊作業車

 特殊作業車とか多目的移動機械とか、名前を口にするだけでワクワクが止まらないようなクルマ好きは、決して筆者だけではないでしょう。このジャンルには永代横綱としてウニモグが君臨しているかと思いますが、その地位を脅かさんとする刺客は思いのほかたくさんいるようです。

 たとえば、かつてボルボが作ったC303などは機能一点張りの無骨なボディや、ウニモグにも劣らないアプローチ/デパーチャーアングルなど、この手のタイプ特有の魅力が満載です。しかも、搭載エンジンはボルボ・オリジナルの直列6気筒とくれば、ウニモグもうかうかしてはいられないでしょう。

 そもそもボルボは北欧の厳しい冬や、ラップランドに代表される荒涼たる土地を走破できるクルマづくりに定評あるブランド。彼らがガチで特殊作業車を作れば、すなわち地球上で走れないところはないってくらいのクルマに仕上がること間違いありません。

 また、あまり知られたくない事実でしょうが、スウェーデンという国は武器産業で1.9%もの世界シェアを持ているほどの工業力を誇り、戦闘機(グリッペン)やら世界初のステルス艦だって作っているのです。なるほど「ウニモグ? 山走れるの?」ってくらいのマウントをとっても不思議ではなさそうです。

 そんな工業力をもってして出来上がったC303ですが、なんだかとぼけているというか、どことなくゆるい(笑)。ほぼ四角四面なボディに、釣り合わないほど小さなヘッドライト、加えて妙なほど高い車高でスカスカ感まで漂っちゃってます。

 迷彩塗装が施されていなければ、アニメに出てくる善玉、しかも爺さんが乗ってるポンコツオフローダーにしか見えません(笑)。「どこが武器産業1.9%やねん!」とか「むしろ悪路でウニモグに助けられそう」と突っ込みたくなるのもごもっとも。ですが、C303には可愛い見た目とは裏腹に、さすがボルボと膝を叩く中身が詰まっていたのです。

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