この記事をまとめると
■トヨタがクラウンの第2弾モデル「スポーツ」の販売を開始した
■ハイブリッドとPHEVが用意されているが、PHEVは本年12月頃の販売予定だ
■セダンは2023年11月頃、エステートは2023年度内の発売を予定としている
ついにクラウンの第2弾モデルが販売スタート!
2022年7月。トヨタの伝統モデルに大きな変革期が訪れた。それが、15代に渡って日本で愛されていたプレミアムセダン「クラウン」の大胆なフルモデルチェンジだ。
このとき発表されたクラウンは、いままでほとんどが日本国内専売であったモデルを、海外へ向けて販売するといった方針へ転換したほか、ボディタイプも伝統のセダンは残しつつ、「クロスオーバー」「スポーツ」「エステート」と、過去に類を見ないほど幅広い展開とし、業界のみならずユーザーたちをも驚かせた(過去にはエステートやトラックまでも存在はした)。
そして16代目クラウンは、その第1弾として先行して販売されたのがご存知「クラウンクロオーバー」であった。最初は「こんなのクラウンじゃない!」なんて声もあったが、いまでは街なかでよく見るようになっており、結果的にユーザーに好意的に受け入れられたと言えるだろう。
そんなクラウンではあるが、残りの「スポーツ」「セダン」「エステート」は、順次販売するとしていた。そしてその時期が、本日開催された発表会にてついに判明したので、詳細をお伝えしよう。
今回、クラウンの第2弾モデルとして販売がスタートするのは「スポーツ」だ。このモデル、今年の初めにプレス向けにプロトタイプの試乗会があったので、エクステリアや一部機能、仕様などはすでに公開されているが、細かい仕様は今回初公開となる。
まず、今回のこの「クラウン スポーツ」は、スポーツと言いながらも流行りのSUV基調となっているのが特徴だ。それでいて、全長はコンパクトにまとまっており、俊敏かつ軽快なハンドリングで、文字通りスポーツらしさを感じられる仕立てとなっている。
なお、クラウンシリーズでもっとも創造的でなければならないのがこの「スポーツ」だったとのことで、クラウン伝統のシンプルさを残しつつも、圧倒的な「美しさ」を強調したボディ造形としているのがポイントだという。
とくに注目なのは、Dピラーからリヤタイヤにかけて大きく張り出したフェンダーだ。ここは、スポーツの1番の特徴となっており、このフェンダーがダイナミックで低重心な印象を高めつつ、外径の大きいタイヤが存在感を際立たすような仕立てとなっている。なお、開発者曰くこのラインを、「プレス製造のほぼ限界の域にまで挑んで作り上げた」と言っていた。
前方部分は、クラウンクロスオーバーから進化させたハンマーヘッドフェイスとし、レンズ幅を薄くしたデイランプを黒色部内に集約。よりシャープで精悍な表情を実現しつつ、ワイドさでスポーティ感を演出した仕立てとした。
ホイールは、クロスオーバー同様に21インチとしている。ボディカラーは、モノトーンカラー6色とバイトーンカラー5色を設定。それと新色で「サンドブラウン」と「ブラック」も用意される。