輸入車なら国産車にはない体験ができるかも
6)ホンダCR-Z
・デビュー年:2010年2月
・中古車の平均価格:66.2万円
・中古車の価格帯:20万~487万円
デビュー当時、ハイブリッドスポーツモデルとして注目されたホンダCR-Zも、生産終了から早6年。少しずつ街なかで見かける機会も減りつつある印象です。そんな1代限りで終わってしまったCR-Z、ホンダらしい1台として、往年のファンも納得のモデルではないでしょうか。
車両本体価格100万円以下の予算であっても、ホンダ中古車販売店の店頭に並んでいる個体を選ぶこともできます。今後もクルマ好きの記憶に残る1台となるであろうCR-Zを、人生初の愛車に選ぶカーライフっていうのもおおいにアリ、なのでは?
7)フォルクスワーゲン・ゴルフ7
・デビュー年:2013年4月
・中古車の平均価格:186.3万円(全グレード)
・中古車の価格帯:44万~791.5万円
車両本体価格100万円以下で選べる輸入車なんて大丈夫!? という声が聞こえてきそうですが、大切に乗られたワンオーナー車が100万円を大きく切る価格で手に入るのです。そこで、個人的にも推したいのが先代ゴルフ。さすがにスポーツモデルのGTIは予算外ですが、素のモデルでもドイツ車らしい安定感と安心感を体感できます。
予算100万円以下で、濃厚かつ奥深さを知るにはまたとない1台です。最初からこの味を知ってしまったら日本車には戻れないかも!?
8)BMWミニ(現行モデル)
・デビュー年:2014年4月
・中古車の平均価格:224万円(全グレード)
・中古車の価格帯:35万~615万円
まさかのBMWミニ(現行モデル)が、車両本体価格100万円以下で買える!? と知って驚いた方も多いはず。ボディカラーやグレードを問わなければ、なんと走行距離1万km未満の個体も射程圏内です。
ゴルフは魅力的だけど、ちょっと落ち着きすぎ。お洒落で可愛くて、人にもちょっぴり自慢したくなる。まさに「所有感を満たしてくれる人生初の愛車」として、BMWミニでデビューを飾るカーライフっていいかも。さらに、手に入れてから自分好みにカスタマイズする楽しみもありますよ!
9)フィアット500(現行モデル)
・デビュー年:2008年3月
・中古車の平均価格:98.9万円(全グレード)
・中古車の価格帯:10万~304万円
お洒落で可愛くて「映える」人生初の愛車、しかも現行モデルで車両本体価格100万円以下でも選択肢が豊富にある。そんなクルマを探しているとしたら「チンクエチェント」ことフィアット500は外せません。ボディカラーによって印象が変わりますし、さまざまな特別仕様車および限定車が発売されているので、自分好みの1台を見極めて選びたいところです。
「デュアロジック」と呼ばれるトランスミッションはちょっとクセがあるけれど、慣れるとそれもまた楽しいと思えてくるかも。フィアット500のほか、フランス車であればプジョー208という選択肢もあります。
10)メルセデス・ベンツAクラス(3代目)
・デビュー年:2012年11月
・中古車の平均価格:121.5万円(全グレード)
・中古車の価格帯:29.9万~275万円
人生初の愛車はメルセデス・ベンツでスタートを切りたい! そんな方には先代のAクラスという手もあります。もう11年も前になりますが、2012年にメルセデス・ベンツ日本が「NEXT A-Class」と称してオリジナルアニメCMをオンエアしていたことを覚えている方も多いはず。当時、10代だった少年少女だった方たちが大人になり、CMで観たAクラスを買える年代に差しかかっていても不思議ではありません。Aクラスで愛車デビューを果たし、年齢とともにステップアップしていく……。そんなカーライフが送る方が実在するのでしょうね。
■多少のトラブル覚悟で輸入車の世界(沼?)に足を踏み入れてみる
10年くらい前であれば、国産旧車およびネオクラシックカーに属するクルマも「ちょっと頑張れば何とか手が届く価格帯」で売られていました。先日、過去に撮影した画像を整理していたところ、10年ほどまえに近所の中古車販売店で売られていた日産スカイラインGT-R(R32型)を撮影したものを発見。解像度が低いので細かい条件は確認できませんでしたが、販売価格はいまや驚きの89万円。この個体が特別安いというわけではなく、当時は100万円以下のR32GT-Rも珍しくない頃だったと記憶しています。
その後、昭和から平成初期にかけて作られた国産スペシャリティーカー、そしてスポーツカーの価格が相対的に値上がりしてしまったことはご存じのとおり。
20代の方を取材をしていて「ハチロクに憧れて250万円、親ローン(60回)で買いました」といった話をうかがうこともあります。
その代わり……といってはナンですが、比較的高年式の輸入車を安価で手に入れやすくなっています。手に入れてからイバラの道が待ち構えているかもしれませんが、日本車では味わえないフィーリング、デザイン、人との出会いなど……。まさにお金では買えない、プライスレスな体験ができる可能性も秘めています。
■まとめ:「いまだからこそ楽しめるクルマ」がきっとあるはず
2ドアクーペ、2シーター、エアコンレス、フルバケットシート……。あくまでも一例ですが、若いときだからこそ所有できたり、苦にならないクルマや装備があることは確かです。年齢が上がるにつれて、先述のようなクルマに乗るのがおっくうになっていったり、複数台所有が必須になったりと、所有・維持するハードルも上がっていきます。
老婆心ながら「いましか買えないクルマ」「いまだからこそ楽しめるクルマ」がきっとあるはずです。