この記事をまとめると
■新車購入者の約半数が「後悔した」経験があるという
■購入後に「追加で機能、装備が欲しくなった」という声が多かった
■新車購入前に「駆動方式」「パワートレイン」「カラー」は実車で必ずチェックすべし
新車を買って「なんだこれ?」とならないために
新車を購入して、いよいよ待ちに待った納車。うれしい反面、「あれっ、こんなのだっけ?」と100%喜べないことがあるかも知れない。実際、クルマのサブスクリプションサービスを展開するトヨタ系のKINTOが、10年以内に新車を購入した方550人を対象に、新車の機能・スペックに関する後悔調査を実施したところ、思わぬ調査結果が出たそうだ。
まずは、新車購入後、約半数が「後悔」を感じた経験があり、具体的には「追加で機能、装備が欲しくなった」なのだそう。また、KINTOの調査ではないが、走行性能や乗り心地の期待外れ、ボディカラーや駆動方式の選び間違えもあるはずだ。そこで、できるだけ「後悔」せずに済む、これまで20台以上の新車に乗り継いできた筆者の経験に基づく、新車の選び方を紹介したい。
「追加で機能、装備が欲しくなった」という点については、オプションの類もあるだろうが、基本的にはグレードによる装備差に注目したい。装備によっては後付けできるものもあるが、電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能、ブラインドスポットモニター、サンルーフ、シートヒーターなどは後付けが難しい。あとから「サンルーフ付きにしておけば良かった……」と思っても後の祭り。
たとえばトヨタ・シエンタ。遠出、高速走行の機会が多く、運転が楽になるACC(アダプティブクルーズコントロール/トヨタはレーダークルーズコントロールの呼び名)+渋滞追従機能を望むなら、最上級のZグレードを選ばなくてはならない。
Zグレードだけがスマートなシフターのエレクトロシフトマチックとともに、シエンタのラインアップで唯一、レーダークルーズコントロールが高速走行時の渋滞で助かる停止保持機能付きとなるからだ。
そうしたグレードごとの機能、装備の内容の違いをしっかりと確認すべく、カタログのグレード一覧にある装備表、オプション表を穴が開くほど見て比較、確認すべきだ。カタログの写真に掲載されている装備についても、グレード別であることも少なくなく、カタログの写真にあるから、自身の選んだグレードにも付いている、と勘違いしないようにしたい(写真の下に装着グレードなどの注意書きがあるはず)。