この記事をまとめると
■ホンダが北米で「PROLOGUE(プロローグ)」という新型EVを発表
■航続可能距離は300マイル(約482km)以上を目標としている
■JAPAN MOBILITY SHOW 2023でもお披露目される予定だ
GMと共同開発の新型EVを北米で展開!
世界中の自動車メーカーで着々と準備が進められているクルマの電動化戦略。日本の場合だと、ホンダは「2040年までに世界で販売する新車はすベてEVとFCVにする」と発表している。
ちなみに二輪の世界では1994年に世界初の市販電動二輪車「CUV-ES」を展開するなど、他社に先駆けた電動化戦略を進めているのもホンダの強みだ。
そんなホンダでは、今回、ゼネラルモーターズ(GM)の「Ultium(アルティウム)」バッテリーを搭載したGMとの共同開発モデルを北米で販売すると発表。このクルマは北米におけるEV本格展開の先駆け的なポジションとなっており、車名は「PROLOGUE(プロローグ)」だ。
デザインは、SUVらしい迫力のある堂々としたエクステリアとしているほか、ホンダが得意とするロー&ワイドで流麗なシルエットを特徴としている。また、最上位グレードには21インチの大型ホイールを採用する点も注目ポイントと言えよう。
インテリアは、上質な素材を用いてプレミアム感を漂わせているほか、これもホンダが得意とする水平基調でシンプルなデザインとしている。インターフェイスには、11インチの大型デジタルメーターパネルや、直感的に操作できる11.3インチのタッチスクリーンを導入。最上位グレードには7×3インチのヘッドアップディスプレイも取り入れており、運転中もスムーズな視線移動を可能とするほか、運転支援などのさまざまな情報を直感的に確認することが可能だ。
コネクティビティでは、車内でのシームレスなデジタルサービスの提供を目指している。最近の新型車のトレンドになりつつある車載向けコネクテッドサービス「Google built-in(グーグル ビルトイン)」を標準装備し、Googleアシスタント、Googleマップ、Google Playなどを車内で使用できる。ソフトウェアは、OTA(Over the Air)により一部機能や性能のアップデートができ、いつでも最新機能を利用できる。
走行性能では、フロントとリヤにプロローグのために最適化したマルチリンク式のサスペンションを採用。パワートレインにはシングルモーター(FWD)とデュアルモーター(AWD)の両仕様を設定し、ユーザーのライフスタイルに合わせたフレキシブルな選択が可能となっている。とくに最高出力約288馬力、最大トルク約約451N・m.を発生するデュアルモーター仕様は、EVならではのパワフルな加速を叶えるとのこと。
85kWhのバッテリーを搭載し、気になる航続距離は300マイル(約482km)以上を目標としている。また、DC急速充電では150kW以上の高出力充電にも対応しており、約10分で航続距離65マイル(約104km)相当の充電が可能。外出先での充電を素早く行うことが可能だ。
安全装備の面では、アメリカでも非常に評価の高い「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備。
「どうせアメリカ向けのクルマなんでしょ?」と思っている人にはうれしいニュースがひとつある。このプロローグ、なんと東京ビッグサイトにて開催されるJAPAN MOBILITY SHOW 2023(プレスデー:10月25~26日、一般公開日:10月28~11月5日)のホンダブースにて展示を予定しているのだ。
ホンダが手がける最新のBEV、ぜひJAPAN MOBILITY SHOW 2023でご覧あれ!