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ボルボがマイチェンでFFからRRに変更!? だったらこいつも「後輪駆動にしてくれ」なクルマを考えてみた (2/2ページ)

ボルボがマイチェンでFFからRRに変更!? だったらこいつも「後輪駆動にしてくれ」なクルマを考えてみた

この記事をまとめると

■ボルボC40/XC40 リチャージの駆動方式がFFからRRに変更された

販売中の現役モデルがモデルライフの途中で駆動方式を変更するのは珍しい

■現在販売中のモデルで後輪駆動にして欲しい車種をいくつか考えてみた

ボルボC40/XC40リチャージの華麗なるキャラ変

 ボルボのC40とXC40のBEV版のシングルモーター仕様車がFFからRRに変わったことに、多くの業界関係者が驚いた。販売中の現役モデルが途中で駆動方式を逆転するなんて前代未聞のことだ。主な理由は前輪駆動よりも後輪駆動のほうが走りがよいからという、至極まっとうなものだが、本当にやってしまうとはビックリ仰天だ。

 もともとC40とXC40のBEV版にはAWDがあり、前後にモーターを搭載していたので、やろうと思えばできなくはないわけだが、フロントを省けばOKという簡単な話ではなく、電子制御デバイスの効きやハンドリングなどの再検証が必要になるので、かなり手間がかかることには違いない。

 そういえば、同じ理由で内燃エンジン車ではFFが主体のVWとアウディも、BEVでは積極的に後輪駆動を採用していたり、日本でもホンダeが走りのよさと小まわり性を重視して後輪駆動としたという話もある。

 もちろん、後輪駆動のほうがアクセルを踏むと前からひっぱられるのではなく、後ろから押し出してくれる感覚になり、それだけでも走りの気持ちよさはがぜん高まるだけでなく、コーナリングでの回頭性が鋭くなり、アンダーステアが少なくなるなどハンドリングもよくなって、よりダイナミックなドライビングが期待できる。アクセルレスポンスに優れるBEVならなおのことだ。

 件のボルボの場合は、レイアウトの自由度の高いBEVなればこそ、やろうと思えばこうしたことも実現できなくなかったわけだが、そこで、できるorできないは抜きにして、もし後輪駆動にできるものなら、ぜひこのクルマでやって欲しいという車種をいくつか考えてみた。

 まっさきに思い浮かんだのが、BMW1シリーズだ。1シリーズの場合は、ぜひFRに戻してほしいという話。初代と2代目が、このクラスで唯一のFRだったからこそ大いに支持されたに違いない。とくに日本では。

 ところがFR時代の1シリーズは、後席の居住空間や荷室が狭いという指摘も少なくなかったそうだ。そこでBMWは、MINIのプラットフォームを用いて、1シリーズとその派生モデルをFFにしたほうが合理的と判断した。

 結果、海外ではあまり駆動方式の変更の影響はないようだが、そこにこだわる層の多い日本では販売がだいぶ落ち込んでしまった。いまの1シリーズも悪いわけではないが、似たような価値はFFの別のクルマでも味わえて、FR時代ほどのありがたみが感じられなくなったのは否めない。

 同様に、2シリーズグランクーペもFRのほうが似合うとは思うのだが、上に4シリーズグランクーペがあるのと、登場時すでにFFベースだったので、不思議と1シリーズほどFR云々とは思わない。同じくX1やX2もなぜかあまり気にならない。やっぱり1シリーズなんだよね。

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