この記事をまとめると
■時計ブランドと自動車メーカーは度々コラボレーションをしている
■世界観を同じくするブランド同士のコラボはお互いのブランド価値を高める
■時計とクルマのコラボレーションはその魅力において成功例に事欠かない
どちらにも共通するめかめか感が男心をくすぐる
およそクルマを趣味とする方々は、ほかにもご趣味をお持ちのことが多いかと。たとえば、釣りは釣りでも大物釣りができるでっかいリールにこだわっているとか、はたまたロードレーサー(自転車)のコンポーネントをイタリア製のハイエンドでコーディネートするなど、精緻で男心をくすぐるようなメカメカしいものが少なくないようです。
とりわけ、クルマと相性がいいのは時計といわれ、それが証拠に自動車メーカーとコラボレーションしている時計ブランドのなんと多いことか。そこで、今回はここ最近のクルマと時計のコラボについてチェックしてみました。
ベントレー×ブライトリング
ブライトリングといえば、飛行機乗り御用達のイメージ。ですが、じつは元祖エクストリーム系腕時計といっても過言ではないほどアクティビスト向けラインアップが充実しているのです。それゆえ、レーサーとかサーキットといったシーンとも相性が抜群で、そこに目を付けたベントレーはさすがの慧眼といえるでしょう。
2002年に新生ベントレーがリリースしたコンチネンタルGTに搭載されたオンボードクロックを共同開発したのがスタートとされており、2022年にひとまずのピリオドを打つまで20年もの長きにわたってコラボレーションが続きました。
近年では、2014年にベンテイガにトゥールビヨン(機械式時計の最高峰とされる機構で、垂直方向の姿勢差を平均化させ極めて正確な時を刻むもの)をオンボードクロックとして採用。ベントレー史上、もっとも高価なものとして大いに話題となりました。
メルセデス・ベンツ×IWC
IWC(通はドイツ語読みでイーヴェーツェーとか、インターなどと呼ぶようです)は、あくなきテクノロジーの追究者として、時計業界でも孤高の存在。そんな彼らが、メルセデス・ベンツをして価値を等しくとらえる自動車メーカーとしてコラボレーションをしているのは、大いに説得力があります。
たとえば、AMGのレーシングテクノロジーに共鳴したIWCは、セラミック、チタニウム、そしてカーボンファイバーといったレースシーンではお馴染みでも、時計業界では稀な素材を駆使した特別モデルをいくつもリリースしています。
なお、IWCはグッドウッドで行われるクラシックカーイベントに自社チームを結成して参加したり、メルセデス・ベンツのF1チームへのスポンサーも買って出るなどいまや切っても切れない関係を築き上げています。メルセデスユーザーで、腕時計選びに迷ったら、IWC一択で間違いなさそうです。